Database Watch 2010年12月版

2010年のDB業界を振り返る

オラクルクルクル、軽くなった？

　続いては、ちょっと軽い話題を。今年はオラクルがいろいろと話題を提供してくれました。オラクルというと大規模システムで使うというイメージがあるため、堅いと思われる方も多いと思いますが、最近は意外なほど軽いノリも見せてくれるようになりました。

　その最たるものがオラクルのクルクルキャンペーンです。覚えていますか。2010年はじめ、Oracle Database 11g Enterprise Editonの5年間分のライセンスキャンペーンを発表しました。いい意味で軽いノリで衝撃的でもありました。

　話題の人事もありました。オラクルの社長がチャールズ・フィリップス氏から、ヒューレット・パッカードでCEOを務めたマーク・ハード氏に代わり、日本のオラクルには新しい社員犬のキャンディちゃんが入社しました。

オープンソースRDBMSはそろってバージョンアップ

　閑話休題。次にオープンソースのRDBへと参りましょう。オープンソースの世界は精力的にバージョンアップが進みます。コミュニティがにぎやかだと、あれこれ要望が飛び出し、新機能が盛り込まれていくのでしょうね。

　9月にはPostgreSQLの新バージョン「PostgreSQL 9.0」が登場しました。ストリーミングレプリケーションとホットスタンバイが盛り込まれ、信頼性を高めました。また64bit版Windowsに対応したことで、普及に拍車がかかるかもしれません。

　なお、このPostgreSQL 9.0のストリーミングレプリケーションの開発に携わった藤井雅雄氏にはIPA（独立行政法人情報処理推進機構）から2010年度日本OSS奨励賞が贈られました。覚えていますか？ PostgreSQL Conference 2009 Japanでサプライズプレゼントを贈られた彼です。

　Firebirdも記念すべきバージョンアップを達成しました。生誕10年目となる2010年10月という良いタイミングで「Firebird 2.5」をリリースしました。新バージョンでは「Super Classic」という新しいアーキテクチャが追加になったほか、監査機能の強化など機能強化を図りました。

　PostgreSQLにFirebirdと続くとMySQLが気になります。今年はもうバージョンアップはないかもと思い始めていた12月16日、オラクルがMySQLの新バージョン「MySQL 5.5」の提供を始めました。来年も期待できますね。

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　ではまた来年、お会いしましょう。過去記事もどうぞ！

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2010年のDB業界を振り返る
	Page 1 商用DBベンダはBI／DWHに突き進む 11月はIBMやマイクロソフトもBI製品を発表
	Page 2 オラクルクルクル、軽くなった？ オープンソースRDBMSはそろってバージョンアップ

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