データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(6)
「標準化」に関する問題
西沢直木
2008/10/31
本連載では、テクニカルエンジニア(データベース)試験に対応できる知識を確認していきます。多岐にわたる知識が問われる試験ですので、受験する方はもちろん、日常業務ではあまり使うことのない技術知識の確認にも役立ててください。
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問6-3 JIS Q 9001とは
JIS Q 9001(ISO 9001)に規定されているものはどれか。
ア
外部から購入したソフトウェア製品を最終製品に組み込む場合は、動作検査を実施した後に行う。
イ
設計の妥当性確認は、ソフトウェア開発者自身が行うテストおよびデバッグによって実現される設計検証の1つとして実施する。
ウ
トレーサビリティが要求される製品は、製造番号などによって固有の識別を管理し記録する。
エ
納入製品に組み込むために提供された顧客の所有物には、顧客の知的所有権は含まれない。
(18年-午前問題-問53)
答え
ウ
解説
JIS Q 9001では、トレーサビリティが要求される製品は製造番号などによって固有の識別を管理し記録することが規定されており、「ウ」が正解です。そのほかの選択肢は次の点が間違っています。
ア:購入者が動作検査を実施する必要があるとまでは規定されていません
イ:設計の妥当性確認と設計検証は別の要求事項として規定されています
エ:顧客の所有物には知的所有権も含まれます
知識を問うタイプの問題ですが、単に「JIS Q 9001=○○」というキーワードの関連付けだけで答えられる問題ではありません。細かい中身まで押さえておかないと正解にたどり着けないでしょう。こうした問題は多くないので、割り切って捨ててしまって問題ないともいえますが、ほかの試験区分でもまったく同じ問題が出たことがあるので、試験前にこの問題に目を通しておくのが現実的かもしれません。もちろん、時間がある場合は、標準化問題でよく出題される「JIS Q 9001」や「SLCP-JCF98」というキーワードについて調べておくといいでしょう・
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Index
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(6)
「標準化」に関する問題
「標準化」に関する問題
問5-1 CORBAの意味を説明する
コラム:標準化問題の頻出キーワード『SLCP-JCF98』
コラム:標準化問題の頻出キーワード『SLCP-JCF98』
問6-2 文字コードを説明する
Page 3
問6-3 JIS Q 9001(ISO 9001)とは
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ |
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