Viper 2で学ぶXMLデータベース最新事情(4)
“XML DBのプロ”を認定する資格試験に挑戦だ!
日本アイ・ビー・エム
中林 紀彦
2008/2/15
■試験に向けての勉強方法は?
さて、試験の内容について理解できたKさんは受験のための作戦を練りました。「XMLマスター:ベーシック」に関しては書籍やインターネット上の情報も豊富で学習には困りませんでしたが、XMLマスター:プロフェッショナル(データベース)は試験が始まって間もないので、参考になるような情報はほとんどありませんでした。それでもKさんはいろいろと調査して、以下の資料を使って学習することにしました。
学習資料(書籍)
- XMLマスター教科書 プロフェッショナル(データベース)[iStudy LE付属] (ISBN:9784798115962)
- XML逆引きクイックリファレンス XML1.0(3rd Edition)対応
(ISBN:4-8399-2103-2)
学習資料(Webサイト)
学習資料(XPath、XQueryの実践)
- IBM developerWorks Japan:「XMLマスター・プロフェッショナル(データベース)学習ガイド:XPathやXQueryの実行環境を準備する」
- pureXMLの歩き方 : 「XQuery、SQL/XML」
さて学習用の資料を用意したところで早速、試験に向けた勉強を始めました。情報が少ない中で、やはり頼りは『XMLマスター教科書』です。普段仕事が忙しく、日中はほとんど時間が取れないため、XPathやXQueryの練習問題を中心に実践的な内容から始めました。
手元のノートPCに「DB2 Express-C」(第1回の2ページ目を参照)とEclipseベースの開発ツールである「IBM Data Studio」(どちらも無償)をインストールし書籍に付属のサンプルXMLデータを使って、実際にXPathやXQueryを実行して、細かな仕様やテクニックなどを体感して覚えていきました。
業務ではサイト構築の際にXPathやXQueryを使った経験があったので、この部分は大丈夫であろうと楽観視していたのですが、実際に問題に手を付けてみると思ったように進みません。
例えばXPathの比較式(値比較式、一般比較式、ノード比較式)をとっても、いままではあまり仕様は気にしないで何げなく使用していたのですが、比較できる対象が単一の値なのかシーケンスなのか、比較の際に変換される型など、厳密な定義を知っておく必要があるようです。また、最近はほとんど使っていないDTDに関する出題や、XQueryの処理モデルについて問われる問題もあるようで、これまでの「XML DBを使える」というレベルから「仕様や理論に基づくXML DBの活用」が求められているようでした。
それでも少ない時間で学習を続け、『XMLマスター教科書』に付属のiStudy LEの練習問題でも合格圏内のスコアを取ることができるようになっていました。
■いざ受験! 90分の試験時間は思ったよりも短い
さていよいよ受験当日です。手探りの中で学習を進めていたので、かなり不安な状態で試験会場に行きました。
90分で30問なので、時間的には余裕があると思っていましたが、とんでもない! 最後の問題を解き終えたのが終了時間ギリギリでした。
以下、試験中のKさんの感想です。
- 90分30問だが意外に時間が短い
1問当たり3分の時間があるはずですが、XQueryの問題は時間がかかるので、文章を読んで単純に選択するだけの問題から解く方がよさそうです。 - 資料のXMLなどはウィンドウを広げた方が見やすい
XML文書やXML Schema、XQueryなどは別ウィンドウを開いて読む形式になっていましたが、横に長いXML文書などはウィンドウの大きさを調整して見やすくした方が解きやすいようです。 - 机上でXQueryの実行結果を考えるのが難しい
XQueryについては、IBM Data Studioを使っての学習だったため、試験会場で机上でのXQueryを考えるのは非常に難しく感じました。事前に机上で解く練習がもっと必要だったと感じました。
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Index | |
連載:Viper 2で学ぶXMLデータベース最新事情(4) “XML DBのプロ”を認定する資格試験に挑戦だ! |
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Page 1 ・XMLマスター:プロフェッショナル(データベース)とは |
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Page 2 ・試験に向けての勉強方法は? ・いざ受験! 90分の試験時間は思ったよりも短い |
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Page 3 ・結果は…… ・再受験(試験の傾向と対策) |
Viper 2で学ぶXMLデータベース最新事情 |
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