解説

ASP.NETで学ぶVisual Studio .NETの魅力

第3回 Visual Studio.NETでプログラム・レス開発を学ぶ(中編)

山田 祥寛
2003/06/17


3. SQLステートメントの生成
 データを抽出するためのSQLステートメント(SQL文)を生成する。ウィザード上で直接SQLを記述することもできるが、クエリ・ビルダを使用することで、ほとんどSQLの知識がなくても、複雑なSQLステートメントを生成することができる。

SQLステートメントの生成
データを抽出するためのSQLステートメントを入力する。ここでは「クエリ ビルダ」ボタンを押してSQLコマンドを生成する。クエリ・ビルダを使用すれば、ほとんどSQLの知識がなくても複雑なSQLステートメントを生成することができる。

 クエリ・ビルダは、Microsoft Accessのクエリ機能にも似ている。ここではクエリ・ビルダの詳しい説明は割愛するが、最終的に「SELECT music.* FROM music」というSQLステートメントを作成しておく。

クエリ・ビルダ
「music」テーブルを追加し、次のようにすればSQLステートメントが生成される。
  「*(すべての列)」チェック・ボックスをチェック。
  [OK]ボタンを押す。

 これでSqlDataAdapterコントロールの設定は完了だ。ウィザードの完了と同時に、SqlConnectionコントロール(MSDEへの接続を担う)がコンポーネント・トレイに自動的に追加されている点に注目してほしい。

ウィザードの結果表示
ウィザードの完了と同時に、SqlConnectionコントロールがコンポーネント・トレイに自動的に追加される。

(3)DataSetを生成する
 
SqlDataAdapterコントロールは、あくまでデータベースへの接続とコマンドの制御を行うコンテナであるにすぎない。抽出されたデータを保持するには、DataSetコントロール(データセットを構成するオブジェクト)を生成する必要がある。

 DataSetコントロールを作成するには、コンポーネント・トレイ上のSqlDataAdapterコントロールを右クリック、[データセットの生成]を選択する。すると、[データセットの生成]ダイアログが起動するので、次のように設定する。

データセットの生成
  「新規作成」ラジオ・ボタンをチェックし、DataSet11という名前を設定。
  [データセットに追加するテーブルの選択]としてmusicテーブルを選択する。
 

 INDEX
  ASP.NETで学ぶVisual Studio .NETの魅力
  第3回 Visual Studio.NETでプログラム・レス開発を学ぶ(中編)
    1.MSDEによるデータベースの準備とデータの作成
    2.Webフォームからデータベースに接続するための準備
  3.クエリ・ビルダを利用して楽々SQL文作成
    4.抽出したデータを一覧表に展開するDataGridコントロール
    5.動的に広告バナーを変更するAdRotatorコントロール
    6.AdRotatorコントロールを制御するXMLファイルの作成
 
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