解説

ASP.NETで学ぶVisual Studio .NETの魅力

第4回 Visual Studio.NETでプログラム・レス開発を学ぶ(後編)

山田 祥寛
2003/07/29

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(2)ユーザー・コントロールを配置する

 前々回作成したvalidate.aspxを開いてみよう。

 ユーザー・コントロールを配置するのも、通常のサーバ・コントロールを配置する方法と何ら変わりない。サーバ・エクスプローラ上のsummary.ascxをWebフォーム上にドラッグ&ドロップするだけだ。

validate.aspxを変更
Summary.ascxをドラッグ&ドロップするとUserControl(Summary1)として配置される。

 また、ValidationSummaryコントロールを使用するにあたって、配置済みの検証コントロールのプロパティを変更しておく必要がある。すなわち、Textプロパティに一律「*」をセットすることである。

 一般的に、ValidationSummaryコントロールを使用する場合、個々の検証コントロールはエラー・メッセージを表示する必要はない。しかし、エラーをリスト表示した際に、どこでエラーが発生しているかだけは明示したいというケースがある。そのような際には、このTextプロパティに値を設定しておくことで、エラー・メッセージの代わりに目印となる文字(列)を表示させることができる。もちろん、設定値は「*」でなくともかまわない。

まとめ

 きわめて限定的ではあるものの、3回にわたってASP.NETにおける代表的なサーバ・コントロールとVS.NET上での基本的な組み込みの手法を紹介した。もちろん、ASP.NETがサポートするサーバ・コントロールの種類はあまりに豊富でもあり、その配下でサポートされるメソッドやイベントともなれば、とてもすべてを包括できるものではない(しかも、VS.NET 2003からはモバイル対応のコントロールも組み込まれている)。ただ、いずれを使用するにせよ、ここで学んだ手法はすべての前提ともなるはずである。膨大な仕様に惑わされることなく、具体的なアプリケーション・システムに組み込んでいく過程で、ひとつひとつを自分自身の血肉としていってほしい。

 次の最終回では、VS.NETのさまざまな管理機能――デバッグやマクロ機能、ヘルプ、外部ツールなどをクローズアップし、より高い開発生産性を実現するIDEの利用方法を紹介していくことにする。どうぞお楽しみに。End of Article


 INDEX
  ASP.NETで学ぶVisual Studio .NETの魅力
  第4回 Visual Studio.NETでプログラム・レス開発を学ぶ(後編)
    1.Calendarコントロールで簡易予定表を作る
    2.予定を格納するデータベースの作成
    3.Webユーザー・コントロールの作成
  4.Webユーザー・コントロールを配置する
 
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