連載:改造WebアプリケーションUIビフォー/アフター 第1回 ASP.NETによる3階層Webアプリ「ITブック」構築 葛西秋雄2010/02/05 |
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はじめに
はじめまして、フレンドリーソフトの葛西です。今回は、ASP.NET 3.5で作成した仮想ネットショップである「ITブック」のUI(User Interface)を改善する連載を3回シリーズで投稿します。
連載の第1回では、ASP.NET 3.5のデータコントール(DataList、 Repeater、GridView)を使用して、3階層の「ITブック」を構築する方法を解説します。第2回では、第3回で利用するjQueryとjQuery UIの各種プラグインの基本的な使い方を説明します。そして、第3回では、今回作成した「ITブック」のUIをjQueryとjQuery UIのプラグインを利用して改善します。
本稿を読み進める前に、「ITブック」のライブ・デモを用意しましたので、事前にご覧いただくことをお勧めします。
以下は、「ITブック」を構成する画面の表示例です。
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「ITブック」を構成する画面の表示例 |
また、今回で作成している「ITブック」のソース・コードは以下のリンクからダウンロードできます(C#版とVB版の両方が含まれています)。
それでは、本連載で使用する「ITブック」のシステム構成から説明します。
「ITブック」のシステム構成
「ITブック」は、プレゼンテーション層、ビジネスロジック層、データアクセス層の3階層から構成されます。
図1 本連載で構築する「ITブック」システム構成 |
プレゼンテーション層、ビジネスロジック層、データアクセス層の3階層で構成されている。 |
プレゼンテーション層では、ASP.NETのWebフォームにDataList、Repeater、GridViewなどのデータ・コントロールを配置して、商品リスト、商品の詳細、ショッピング・カートを表示します。
ビジネスロジック層では、ProductManager、ShopManager、ShoppingCartクラスのプロパティ、メソッドを利用して、データアクセス層に商品データをリクエストしたり、ショッピング・カートに商品を追加/削除したりする処理を行います。
データアクセス層では、ProductManagerDBクラスのメソッドを利用して、データベースを操作する処理を行います。本連載では、SQL Serverなどの本格的なデータベースを利用する代わりに、便宜的にXMLファイルを使用しています。なお、本システムは3階層の構造になっていますので、データアクセス層を入れ替えるだけで、Access、MySQL、SQL Server、Oracleなどのデータベースに移行することができます。
以下では、まずデータアクセス層から解説していきます。
INDEX | ||
改造WebアプリケーションUIビフォー/アフター | ||
第1回 ASP.NETによる3階層Webアプリ「ITブック」構築 | ||
1.「ITブック」のシステム構成 | ||
2.データアクセス層とビジネスロジック層 | ||
3.プレゼンテーション層(1) | ||
4.プレゼンテーション層(2) | ||
「改造WebアプリケーションUIビフォー/アフター」 |
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