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Visual Studio .NETで自作プログラムにセットアップ機能を付ける
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こうして追加されたセットアップ・プロジェクトは、通常のアプリケーションと同様にビルドすることができる。しかし、メニューから[ソリューションのビルド]を選んでも、セットアップ・プロジェクトはビルドされない。通常のビルドでは、セットアップを作成する必要がないことが多く、セットアップを作成する時間を待つ意味がないからだ。そのため、セットアップが必要なときは、[ソリューションのビルド]ではなく、ソリューション・エクスプローラの中で、Setup1を右クリックして[ビルド]を選ぼう。そうすると、セットアップがビルドされる。
ここで、注意点が2つある。1つは、セットアップにも、ReleaseビルドとDebugビルドが存在していることである。Debugが選択された状態でセットアップを作成すると、Debugビルド(最適化が行われなかったり、ファイル中にデバッグのための追加情報を含んでいる)の実行ファイルを含むセットアップが作成されてしまう。もう1つは、セットアップのビルドは、通常のプロジェクトのビルドよりも時間が掛かる場合があることだ。通常のビルドが一瞬で終わる状況でも、セットアップのビルドは少々待たされたりする。ビルドが終わっていないのに終わったとうっかり勘違いしないよう、よく確認してから次に進むようにしよう。
ビルドが終了すると、セットアップ・プロジェクトのディレクトリの下の「Release」ディレクトリ(Debugビルドなら「Debug」ディレクトリ)の下に、以下のようなファイルが生成されている。
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セットアップをビルドした後のReleaseディレクトリ |
セットアップ・プロジェクトのビルドが終了すると、セットアップ・プロジェクトのディレクトリの下の「Release」ディレクトリ(Debugビルドなら「Debug」ディレクトリ)に、インストールに必要な一連のファイルが作成される。 |
この中で本当にマイハローに関する情報を含んでいるのは、Setup1.msiファイルだけである。もし、適切なバージョンのWindows Installerがインストール済みなら、このmsiファイルを開くだけでもセットアップできる。しかし、そうではないケースもあるので、Windows Installer自身のファイルも生成されている。InstMsiA.ExeとInstMsiW.Exeがそれに当たる。そして、Setup.ExeとSetup.Iniファイルは、必要があればWindows Installerをインストールした上で、msiファイルを開く役割を持っている。基本的にはここにあるファイルはすべてワンセットで配布されるものだろう。
では、さっそく、このSetup.Exeを実行してみよう。以下のような流れのセットアップが実際に稼働することが分かるだろう。
セットアップしたら、アンインストールが可能であることを確認する。コントロール・パネルの[プログラムの追加と削除]を開いてみてみよう。
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コントロール・パネルの[プログラムの追加と削除] |
セットアップ・プログラムによりインストールされたプログラム(この段階ではプログラム名は「Setup1」)は、コントロール・パネルからアンインストールすることができる。ここではいったん[削除]ボタンでアンインストールしておく。 |
十分に結果を確認したら、ここではいったん[削除]ボタンでアンインストールしておこう。
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