連載
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皆さん、こんにちは。この連載では、「無償環境でSilverlight 2アプリを開発しよう!」と題し、無償の開発ツールであるVisual Web Developer 2008 Express Edition(以下、VWD 2008 )を利用した、Silverlight 2アプリケーション(以下、Silverlight 2アプリ)の開発方法をご紹介します。
この連載は、以前公開した「Silverlight 2アプリを開発しよう!(前編、後編)」の続編という位置付けです。従って、本稿の対象読者としては、「Silverlight 2アプリを開発しよう!」の特に後編の内容を理解し、またお使いのPCにVWD 2008の開発環境がインストールされている方という前提で解説します。
連載の第1回目となる今回は、「動きのあるSilverlightアプリを作ろう」と題しました。このテーマの下、「ドラッグ&ドロップ」「アニメーション」「動画(Movie)」の3点をSilverlight 2アプリで扱う方法について、簡単なサンプル・コードを交えて解説します。
今回ご紹介するような動きのあるアプリは、開発していても非常に楽しいものです。ぜひ皆さんも一緒にチャレンジしてみてください。開発言語は、Visual BasicとC#の両方を記載しています。
それではさっそく始めましょう!
【コラム】オバマ大統領の就任式でSilverlightユーザーが一気に増えた!? |
去る2009年1月20日、オバマ大統領の就任式が行われました。この模様は、PIC(Presidential Inauguration Committee)の公式サイトにて、Silverlightによりストリーミング中継されました(詳しくは「Silverlightと2009年大統領就任式」を参照)。執筆時点で、マイクロソフトの公式な発表はまだありませんが、これによってSilverlightプラグインを導入するユーザーは、少なくとも米国では大幅に増えたのではないでしょうか。 日本でも、話題性のあるイベント(例えば沢尻エリカさんの結婚式の様子など)をストリーミング中継することで、Silverlightユーザーを増やすことができるかもしれませんね。 |
■ドラッグ&ドロップを実現しよう
ここではまず、Silverlight 2アプリでのドラッグ&ドロップの実現方法について解説します。Silverlight 2アプリでは、イベント・ドリブン方式が採用されているため、ドラッグ&ドロップを簡単に実現できます。その実現方法は、特にWindowsアプリを開発した経験があれば、すぐに理解できます。
一方、従来のASP.NETでのWebアプリでは、ドラッグ&ドロップを簡単には実現できません。これを実現したい場合、JavaScriptとダイナミックHTMLで作り込むなど、標準的ではない方法が必要となります。従って、今後リッチなユーザー・インターフェイス(以下UI)が求められるWebアプリを開発する場合には、Silverlight 2での開発を検討する価値は十分にあるでしょう。
それでは、ある文字列をドラッグ&ドロップするサンプルを示し、その実装方法を解説します。
●文字列をドラッグ&ドロップするサンプルを動かそう
まずは、サンプルを実際に動かしてみましょう。下に表示されているのは、ドラッグ&ドロップを実装したサンプルのSilverlight 2アプリです(※サンプルを動作させるためには、Silverlight 2プラグインのインストールが必要です)。
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ドラッグ&ドロップを実装したSilverlight 2アプリ |
実際に文字列「Hello」をドラッグしてみてほしい。 |
サンプルには「Hello」という文字列が表示されています。この文字列は、次の図のように、マウスによるドラッグ&ドロップで位置を移動できます。ドラッグ中は文字列の色が半透明になります。
ドラッグ中の文字列 |
TextBlockコントロールの位置が移動し、また、ドラッグ中は半透明になる。 |
上のサンプルで、うまくドラッグ&ドロップを試すことができたでしょうか。それでは、実際にこのサンプルを開発してみましょう。
INDEX | ||
連載:続・無償環境でSilverlight 2アプリを開発しよう! | ||
第1回 動きのあるSilverlightアプリを作ろう | ||
1.文字列をドラッグ&ドロップするサンプルを動かそう | ||
2.ドラッグ&ドロップを開発しよう | ||
3.アニメーションを利用しよう | ||
4.動画を利用しよう | ||
「続・無償環境でSilverlight 2アプリを開発しよう!」 |
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