■3分 - UMLは分析や設計の精度を上げる
オブジェクト指向のシステム開発では、上流工程から下流工程まで、すべてにオブジェクトが登場し、それらをさまざまな観点からとらえるためにモデルも多数作られます。UMLはそうしたモデルのほとんどに対応可能です。つまり、UMLはオブジェクト指向を使ったシステム開発において、分析から設計、実装まで終始一貫して使われる技術なのです。
UMLを使うメリットの1つはこの点にあります。従来のシステム開発でもモデルは作られていますが、分析は分析の表記法、設計は設計の表記法で書かれていました。しかし、オブジェクト指向とUMLを用いると、分析から実装までをすべて「オブジェクト」という単位で表現することができ、そこで用いられるモデルの表記法もUMLで統一することが可能となるのです。
分析から実装までが同じ表現で統一されることで、分析と設計のどの部分が対応するのか、設計と実装のどの部分が対応するのかといったことが分かりやすくなります。そうすると、何か不具合が出た際に、それがどの工程で出たものなのかが特定しやすくなります。そのため、オブジェクト指向とUMLを使ったシステム開発では、分析や設計の精度を上げていくことが可能となるのです。
Index | |
5分で絶対に分かるUML | |
1分 - モデルとはオブジェクトの表現手段 | |
2分 - モデルの表記法を統一したのがUML | |
3分 - UMLは分析や設計の精度を上げる | |
4分 - UMLのダイアグラム | |
5分 - UMLは必須知識 |
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