■4分 - UMLのダイアグラム
UMLでは構造を表すダイアグラムや、振る舞いを表すダイアグラムなど、全部で9種類のダイアグラムを提供しています(10種類と数える場合もあります)。システム開発の際にはこれらを必要に応じて組み合わせて利用します。
例えば、以下のように使います。
[分析]- システムのサービスを表現するための「ユースケース図」
- どんな概念があるのかを把握するための「クラス図」
- システムの構造を表すための「クラス図」
- オブジェクトの振る舞いを表すための「シーケンス図(コラボレーション図)」
また、クラス図とシーケンス図といったUMLで描かれたモデルから、JavaやC++のプログラムへマッピングすることも可能なので、UMLで描かれたモデルを実装工程でも利用することができます。
話が多少前後しますが、UMLを利用するときは必要に応じてダイアグラムを組み合わせて使うと先ほど説明しました。これがUMLを理解するときのポイントの1つです。UMLは、システム開発のための方法論だと誤解されていることがありますが、UMLはあくまで表記法であり、ダイアグラムをどのような順序や組み合わせで使うのかといったことは決めていません。UMLを使うときには、どのようにモデルを組み合わせてシステム開発を行うのかを利用者が決める必要があります。
「5分 - UMLは必須知識」 |
Index | |
5分で絶対に分かるUML | |
1分 - モデルとはオブジェクトの表現手段 | |
2分 - モデルの表記法を統一したのがUML | |
3分 - UMLは分析や設計の精度を上げる | |
4分 - UMLのダイアグラム | |
5分 - UMLは必須知識 |
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