エンタープライズへの適用 |
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まったく新しい種類のサービスをWebシステムとして顧客に提供するケースでは、システム全体を1から構築することがほとんどでしょう。しかし、既存のサービスをWebに対応させるケースでは、既存のシステムとうまく共存させて構築する方が、コストもかからず信頼性の高いサービスを提供できると考えられます。
そういったシステムを考える際に避けて通れないのがホスト資産との連携です。ではなぜWebシステムとホスト資産を連携させる要求があるのでしょうか? また、どういった分野でその要求が多いのでしょうか?
■ホスト資産とWebシステム連携の必然性
Webシステムが登場する前は、ホストコンピュータにアクセスするのは社内のオペレータか、専用のオンライン端末がほとんどでした。例えば、保険会社が顧客に保険料の見積もりを出す場合、従来だと顧客が見積もり条件を出し、保険会社側がその内容を端末に入力して見積もり算出を行うホストへ送信、それによって得られた結果を所定の様式に記入して顧客に伝えるという手順を取るケースが多くありました。しかし、それでは顧客側にとっても会社側にとっても、時間も手間もかかり、利便性がよくありません。顧客の立場からすれば、思い立ったときにすぐに見積もりを見ることができて、保険料が分かる方がよいに決まっています。
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従来の手法によるホスト利用 |
Webシステムの登場によって、顧客自身が必要なオペレーションを行い、ホストの情報やロジックにアクセスして情報を取得する形に変わってきました。上記の保険料見積もりの例だと、顧客がインターネットのホームページを通じて見積もり用のアプリケーションにアクセスし、諸条件を入力していくと保険料がホームページ上に表示されるというように、顧客の利便性もよくなり、会社側の見積もりにかかるコストも削減することができます。もちろん、従来社内で使っていたインターフェイスや通信経路をそのまま一般の顧客に開放しては、利便性の面からもセキュリティの面からも望ましくないため、Webアプリケーションをインターフェイスとしたモデルが用いられます。
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Webシステムによるホスト利用 |
このとき、すべての構成要素をWebシステムに適した形に作り替えるのではなく、Webシステムの側で、既存のリソースに適合したインターフェイスを作ることで、既存のホスト資産などをリプレースする必要がなくなり、構築コストの削減につながります。また、ホストで稼働しているシステムはミッションクリティカルなものが多く、PCやUNIXサーバのようなプラットフォームにリプレースすることが難しいという理由もあるでしょう。
また、顧客向けのサービスだけではなく、社内向けのサービスとして、いままではホスト専用のダム端末などで行っていた操作を、Web経由でできるようにするという要求もあるようです。
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「Java Solution FAQ」 |
- 実運用の障害対応時間比較に見る、ログ管理基盤の効果 (2017/5/9)
ログ基盤の構築方法や利用方法、実際の案件で使ったときの事例などを紹介する連載。今回は、実案件を事例とし、ログ管理基盤の有用性を、障害対応時間比較も交えて紹介 - Chatwork、LINE、Netflixが進めるリアクティブシステムとは何か (2017/4/27)
「リアクティブ」に関連する幾つかの用語について解説し、リアクティブシステムを実現するためのライブラリを紹介します - Fluentd+Elasticsearch+Kibanaで作るログ基盤の概要と構築方法 (2017/4/6)
ログ基盤を実現するFluentd+Elasticsearch+Kibanaについて、構築方法や利用方法、実際の案件で使ったときの事例などを紹介する連載。初回は、ログ基盤の構築、利用方法について - プログラミングとビルド、Androidアプリ開発、Javaの基礎知識 (2017/4/3)
初心者が、Java言語を使ったAndroidのスマホアプリ開発を通じてプログラミングとは何かを学ぶ連載。初回は、プログラミングとビルド、Androidアプリ開発、Javaに関する基礎知識を解説する。
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