Java2 Enterprise Editionの基礎知識 |
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J2EEでシステムを構築する際のアプリケーションモデルは、4層構成となっています。J2EE以前のWebシステムのアプリケーションモデルは、プレゼンテーション層、ビジネスロジック層、バックエンド層の3層構成が主でしたが、EJBの登場によって、中間層が2層に分かれたため、4層構成になっています。
●クライアントサイドプレゼンテーション: Client-Side
Presentation(クライアント層)
クライアント側で、ユーザーからの入出力を受け付けたり、ロジックの実行結果を表示する層です。Webシステムにおいては、Webブラウザがこれにあたります。
●サーバサイドプレゼンテーション: Server-Side Presentation(Web層)
サーバ側で、ユーザーからの入力を受信し、EJB層へその内容を通知し、ビジネスロジックの実行を依頼します。そして、実行結果をクライアントに返信します。この層ではビジネスロジックそのものは実装されていないため、バックエンドへの直接的な接続は行われません。Webシステムにおいては、ServletやJSPがこれにあたります。
●サーバサイドビジネスロジック: Server-Side Business
Logic(EJB層)
サーバ側で、ユーザーがWeb層の入力内容に応じたビジネスロジックを実行し、必要に応じて、EIS層へのアクセスを行います。その結果は、Web層に伝えられます。WebシステムにおいてはEJBがこれを担当します。
●エンタープライズインフォメーションシステム: Enterprise
Information System(EIS層)
いわゆるバックエンド層で、ビジネスロジック実行に必要なリソースを提供します。WebシステムにおいてはDBMSや、Webシステム以外の既存の情報システム、CORBAオブジェクトなどがこれにあたります。
J2EEでは、中間層をWeb層とEJB層に分けることによって、Webに依存する情報はWeb層が吸収し、入力内容の情報だけをEJB層に与えることができ、ビジネスロジック部分のコンポーネントであるEJBの独立性が高まります。これによってクライアントの種類が変わっても、EJBを変更せずに済み、再利用性を高めることができます。
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