第1回 仕事に役立つEclipseプラグインを作りたい

まずは“Hello♪”を表示するだけのプラグインを作る

 いきなりプラグインを作るといわれても勝手が分からない田中君。そこで長尾君は、田中君に「Hello♪」の文字列を表示するプラグインを作成してキホンをつかむことを勧める。

田中君 「長尾君は“簡単なプラグインを作る”っていっていたけど、どんなプラグインを作るの?」
長尾君 「Eclipseのボタンが押されたら、“Hello♪”と表示するプラグインを作ろうと思っているんだ。簡単なプラグインだけど、この機能を実装することによって、Eclipseプラグインの基本構成を知ることができるんだよ」

アイコンがクリックされると、“Hello♪”メッセージを表示するプラグイン

田中君 「何だか、すごく簡単なプラグインだね。これなら僕にも作れそうだ」
長尾君 「そう、そう思うことが重要なんだよ。いきなり複雑で難しいプラグインを作るより、簡単なプラグインを作るところから始めた方が入りやすいと思うよ。ここで、一個でも自分でプラグインを作ることによって、プラグイン作成の基本的な流れをつかむことができるんだ。そこで手に入れた知識を使ってこそ本格的なプラグインを作成することもできるんだよ」

 長尾君はEclipseプラグインがEclipseで作成できることを説明した。Eclipseには“プラグイン・プロジェクト”と呼ばれるプラグイン作成を行うための専用のプロジェクトが用意されている。プラグイン・プロジェクトを作成して、後はこれから説明する手順でプラグインのソースや、プラグイン定義を記述するだけで、プラグインを作成することができる。

田中君 「案外簡単で単純なんだね、もっと複雑な工程を重ねてプラグインを作るのかと思っていたよ」
長尾君 「最初の手順さえ理解すれば、誰でも作ることは夢ではないよ。ただ、Eclipseのプラグイン開発を行う前にいくつかの注意事項があるんだ」
田中君

「注意事項?」

長尾君 「うん、まずは一点、 “物理メモリをたくさん積むこと”だよ」

 長尾君は、プラグイン開発ではEclipseからEclipseを起動してプラグインの動作確認やデバッグを行うために、少なくとも512Mbytes以上のメモリが必要になり、かつ、CPUパワーも必要で、クロック周波数が1GHzを超えていないと処理が遅くなることを説明した。


2/4

Index
第1回 仕事に役立つEclipseプラグインを作りたい
  Page1
HSQLDBをEclipseから起動したい
Page2
まずは“Hello”を表示するだけのプラグインを作る
  Page3
プラグイン・プロジェクトを作成する
  Page4
プラグイン・プロジェクト構成ファイルの内容を知る



Java Solution全記事一覧



Java Agile フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Java Agile 記事ランキング

本日 月間