第1回 仕事に役立つEclipseプラグインを作りたい
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プラグイン・プロジェクトを作成する |
長尾君は「Hello♪」プラグインの作成について説明を始めた。
長尾君 |
「まずはプラグインプロジェクトを作成しよう、Eclipseを起動して、プロジェクトウィザードから[プラグイン・プロジェクト]を選択しよう」 |
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新規プロジェクトウィザード |
長尾君 |
「[次へ]をクリックすると、プロジェクトウィザードが起動して、プロジェクト名やプロジェクトパスをはじめとする各種情報を設定することができるよ」 |
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新規プラグイン・プロジェクトウィザード(1ページ目) |
新規プラグイン・プロジェクトウィザードの1ページ目では、PluginProjectの基本的な情報の設定を行った。長尾君は以下のとおりに設定した。
名称 |
内容 |
プロジェクト名 |
PluginProject名称を設定。ここでは「HelloPlugin」とした |
プロジェクト・コンテンツ |
プロジェクトのコンテンツフォルダを指定する。任意のフォルダを選択する |
プロジェクト設定 |
[Javaプロジェクトを作成する]にチェックを入れ、ソースフォルダおよび、(クラスファイル)出力フォルダを設定する。任意のフォルダを選択する |
プラグインフォーマット |
このプラグインは、Eclipse3.1.xをターゲットとしているので、Eclipseのバージョンに合わせ、「3.1」とする。[Osgiバンドル・マニフェスト]はチェックを入れた場合、OSgiバンドルマニフェストファイル「MANIFEST.MF」が生成される。今回はチェックを入れる |
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田中君 |
「ここまでは、Javaプロジェクトの作成方法とほとんど同じだね、でも、[Osgiバンドル・マニフェスト]の欄がよく分からないな」 |
長尾君 |
「そうだね、確かにその欄は、初めてプラグインを作成するほとんどすべての方がその意味をちゃんと理解できてはいないと思うよ。いま田中君に、この説明をしてもいいけど、恐らく理解できないと思うから、今では、ここでは[チェックを入れる]と理解するだけでいいよ」 |
長尾君 |
「プラグイン開発では、このように分からない文言がたくさん出てくるんだ。それらすべてを理解しながら進めていく方法だと、なかなか前に進むことができないから、ある程度は[こんなもんか]くらいの気持ちで進めていった方がいいよ。まぁ、これは僕の経験からの感想だけどね」 |
田中君 |
「そっか、それを聞いて少しは安心したよ。いまの時点では、チェックだけ入れておくよ」 |
長尾君 |
「設定を行ったら[次へ]をクリックして、次のページを表示させよう」 |
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新規プラグイン・プロジェクトウィザード(2ページ目) |
新規プラグイン・プロジェクトウィザードの2ページ目では、プラグインの情報や作成するクラス、アプリケーションの種類の設定を行う。以下のとおりに設定した。
名称 |
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内容 |
プラグインのプロパティ |
プラグインID |
プラグインを一意に識別するために与えるID。一般的には、Javaパッケージ命名規則と同様に、インターネットドメインを用いてIDの設定を行う。
例:jp.littlesoft.[プラグイン名]
今回は特に公開するようなPluginではないので、「HelloPlugin」とした
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プラグイン・バージョン |
プラグインのバージョンを設定する
例:1.0.0
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プラグイン名 |
プラグインの名称を設定する
例:Helloプラグイン
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プラグイン・プロバイダー |
プラグインの供給者(プロバイダー)を設定する
例:長尾君
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クラス・パス |
このプラグインの起動クラスを設定する。主に[プラグイン・クラスパス]などを設定する。今回のプラグインではこの欄は入力する必要はない |
プラグイン・クラス |
ここにチェックをすると(Abstract)UIPlugin継承クラスが生成され、そのクラス内にPluginの活性化時の処理等に対する処理を記述することができる。例えば、プラグイン起動時に初期化処理が必要な場合などに力を発揮する。今回のPluginではこのクラスは必要ないのでチェックを行わない |
リッチ・クライアント・アプリケーション |
今回のPluginは、Eclipseベースのリッチクライアントアプリケーションプラットフォーム(RCP)を使用したアプリケーションではないので、[いいえ]を選択した |
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田中君 |
「このページでは、プラグインに関する情報を入力するのだね」 |
長尾君 |
「そのとおり、ここでは、プラグイン名称などのプラグインの情報を設定するんだ。必要な項目に対して入力を行ったら、[次へ]をクリックするのではなく、[終了]ボタンを押下してPlugin新規作成ウィザードを終了させよう」 |
長尾君 |
「Plugin新規作成ウィザードが終了すると、Pluginに関連付いた[Pluginパースペクティブ]と呼ばれるパースペクティブを開くか選択を行うから、ここでは[はい]を押下してPluginパースペクティブを開くことにしよう」 |
コラム |
Pluginパースペクティブとは、Pluginの開発に特化したパースペクティブだ。Pluginパースペクティブには以下の特長がある。
・パッケージ・エクスプローラビューの隣に[プラグインビュー]が表示される。このビューは、インストールされているPluginの一覧や構成ファイルを参照することができる
・[プロパティ]ビューが表示され。インストールされているプラグインの情報を参照することができる |
長尾君 |
「Pluginプロジェクトの初期状態では、プラグイン開発で必要となる[MANIFEST.MF]や[build.properties]ファイルが作成されるとともに、[プラグイン依存関係]の初期設定が行われるんだ」 |
田中君 |
「本当だ、見慣れないファイルがあらかじめプロジェクトに設定されているね」 |
長尾君 |
「そうだよ、このファイル群がプラグイン開発ではとても重要なんだ。これから、これらのファイルについて1つずつ説明するよ」 |
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3/4 |
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Index |
第1回 仕事に役立つEclipseプラグインを作りたい |
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Page1
HSQLDBをEclipseから起動したい |
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Page2
まずは“Hello”を表示するだけのプラグインを作る |
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Page3
プラグイン・プロジェクトを作成する |
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Page4
プラグイン・プロジェクト構成ファイルの内容を知る |