PC Insider 編集後記 2001年3月
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Leica M6 Titan+Ricoh GR28mmF2.8
Leica M6は、1984年からTTL化(1999年)まで販売されてきたロングラン・モデル。M6 Titanは、そのM6のチタン・コーティング・モデルである(ボディがチタン製なわけではない)。チタン・コーティングにより、キズがつきにくいのが特徴。GR28は、11月の編集後記で取り上げたGR1のレンズをLマウント化したもの。M6には、LMマウント・アダプタで装着できる。

e-Japan構想の行く末

 首相官邸がかねてから検討してきた「e-Japan重点計画」を3月29日にまとめた。

  • 5年以内に少なくとも3000万世帯が高速インターネット網に、また1000万世帯が超高速インターネット網に常時接続可能な環境を整備する
  • すべての国民がインターネットを使いこなせ(2005年のインターネット個人普及が60%(予測値)を大幅に超え)、多様な情報・知識を世界的規模で入手・共有・発信できるようにする

というのが基本的な方針だ。夢のような構想であり、これが実現すれば日本も変わるかもしれない。

 ただ、この構想では、ラスト・ワンマイルバックボーンについては検討されても、コンテンツに対する具体的な方策は述べられていない。コンテンツ制作側に属している者としては、非常に気になる点だ。コンテンツについては、「2005年度までにデジタル・コンテンツ市場の規模を2倍に拡大」ということと、2005年の姿として「世界的な人気を博すコンテンツが日本で制作され、全世界的にインターネットで配信」とあるのみ(著作権保護などは検討材料となっているが)。市場の拡大や、コンテンツの提供は、まるで自然発生的に起こるとでも思っているかのようだ。残念ながら、相変わらずハードウェア(ネットワーク)ありきである。

 確かに上述のような環境が整えば、既存のテレビやラジオ、雑誌などのコンテンツがインターネット上で2次利用され、世界に向けて発信されるかもしれない。その中から世界的に人気を博すコンテンツも出てくるだろう。すでに世界的に評価の高いアニメーションは最有力候補だろう。しかし、こうした2次利用のコンテンツが、「e-Japan」の目的とするところなのだろうか。そうだとするならば、既存のテレビやラジオ、雑誌の媒体がインターネットに代わっただけであり、あまりにも情けない。全世界にメッセージを発信する以上、インターネットならではのオリジナル・コンテンツが必要なのは言うまでもないだろう。

 ぜひとも、コンテンツ制作側からの意見を取り入れ、ブロードバンド化を図っていただきたい。そうしないと、コンテンツがないため結局無用の長物となったり、コンテンツの配信システムが遅いため高速な回線が活かされなかったりするだろう。PC Insiderでも来るべきブロードバンド時代に向けて、「PCメンテナンス&リペア・ガイド」をストリーミング・ビデオで展開できれば面白いに違いない、といった夢だけはふくらむのだが、現実的にはいくつも問題があって実現はかなり先になりそうだ。

(PC Insiderガイド 小林章彦)

 
  編集後記
今月後悔した買い物:転送メール・サービス

 買い物の前に入念な下調べを行っても、その結果に満足できないことはよくある。今月はTVチューナ・カードとPentium III-1GHzを購入し、PCによるTV録画システムを試みたが、現時点では画質や使い勝手に不満が残っている。もっとも、ソースの映像品質やソフトウェアの設定などなど、見直すべき個所は数多く、TVチューナ・カード(AD-TVK52Pro、下の澤谷の編集後記を参照)のせいとは言い切れない。このシステム構築が難航することは予測できていたし、後悔するにはまだ早い。むしろ今後のチューニングが楽しみでもある(時間がとれればの話だが)。

 悔やみきれないのは、事前に問題が予測できたはずなのに買ってしまったモノだ。私用で使っている転送メール・サービスがその典型である。契約直後にその事業者が別の企業に買収され、有料だったドメイン名が無料になってしまったのがケチのつき始めで、その後も何度かメールの配送遅延に悩まされた。とうとう今月は、送信元へ不達通知が届いてしまったらしい(危うく私自身が消息不明として扱われるところだった)。

 今思えば、障害履歴を公開していないなど、その事業者には不安な点があったにもかかわらず、契約してしまったのが失敗だった。もっとよい事業者への切り替えも考えているが、メール・アドレスの変更は知り合いに負担をかけるため、どうするか悩んでいる今日この頃だ。 (島田)
2月に衝動買いしたもの(其之弐)

 
先月の予告通り2月に衝動買いしたもの第2弾をお送りします。なぜ2月に衝動買いが多かったのかというと、個人的に忙しく、ストレスの捌け口が物欲へ向かったことと、一時期、某量販店のポイント還元率が上がったことが原因と考えられます。

まあ何はともあれ、CD-R/RWドライブの次に買ってしまったのは、シャープのZaurus MI-E1です。以前は専ら、PCと自分の記憶のみでスケジュールを管理していたのですが、さすがに破綻しかけていたので、新たなスケジュール管理の方法をいろいろ思案してみた結果、PCとPDAを併用してはどうかと思っていた矢先に、某量販店にMI-E1が大量に展示してあり、気づいたら買ってました。個人的に液晶はシャープ製が好きなので、そのあたりも影響しているかもしれません。

現在は、まだスケジュール管理がメインでとても使いこなしてなどいませんが、このまま単にスケジュールが詰まっていることを他人に視覚的に主張するツールにならないように努力していかないといけないなぁと思っているところです。 (Zaurusがかわいそうなので 平野)
今月の買い物:アルファデータ AD-TVK52Pro

 もう3年以上前のことになるが、ISA対応のTVチューナ・カードATI-TVを使っていた。ビデオキャプチャなんておよびもつかず、ただテレビ画像をPCのディスプレイでウィンドウ表示したいがために買った。今にして思えば大したことはなかったが、ATI-TVはATI独自の技術(AMC)を用いてデータ転送していたため拡張バスへの負荷が低く、当時としては画質も優れているほうだった(はずだ)。

 自作PCの更新を繰り返す内に、物理的にATI-TVを使えなくなってから1年以上経つ。最近になって、MPEG2キャプチャをサポートしたTVチューナー・カード/ボックスが多数市販されるようになってきた。しばらく様子を見ようと思って数カ月、たまたま訪れた秋葉原のT-ZONEで、かねてから狙っていたアルファデータAD-TVK52Proを見つけてしまった。まさか当編集部の島田も同じ日に同じ商品を買う(!)とは思いつきもせず、「たまには編集後記でバリバリの新製品を紹介しよう」との屁理屈をつけて買ってしまった。

 …で、現在、島田の「あまり画質が良くない」というコメントに相当落ち込んでいる(泣)。ATI-TVに比べればだいぶマシなんだけどなあ(贔屓目だろうか)。少なくとも私のテレビ(14インチだけど)は越えていると思う。Linuxをインストールしたセカンド・マシンにはまだATI-TVを接続できるし、今度画質を比較しないと。そうそう、Linuxと言えば、前回の編集後記で「常時接続環境では、セキュリティ対策も欠かせない。次回の編集後記はこの話題から入りたい。」なんて書きましたけれど、Netfilterを有効にしただけでほとんど対策していません。次回がんばります。 (澤谷)
今月の買い物:Microsoft Natural Keyboard ELITE

 最近ではなんやかんやで2週間ごとに秋葉原へ通っている。おかげで、地理に(ある程度)詳しくなり、友達にオタクなどと言われ、もう最悪な気分を味わっている。そんな苦労(?)の甲斐あって、だんだんと面白いモノ、変わったモノにめぐり遭える確率が高くなってきたと思う。今回発見したのはコレだ(写真:あきばお〜3号店にて2980円で購入)。量販店でも見かけるNatural Keyboard PROよりもコンパクトで、何より安いというのがそそる。個人的にはNatural Keyboard PROのデザインやキーを押すときの例のポコポコいう音が気に入らなかったが、これにはそれがない。メール・ボタンやUSBハブもなくキーも英語配列だが、そのシンプルさが逆に良い。PROでなくELITEという微妙なポジションもまた良い。うん。良いぞ。というわけでかなりお気に入りの一品である。 (清水)
 
  PC Insider STAFF
 
編集人 小川 誉久 Art Director 谷原 正則
ガイド(編集長) 小林 章彦 制作 河本 茂美
ガイド(副編集長) 島田 広道    
構成エディタ 元麻布 春男    
編集 澤谷 琢磨    
  平野 謙    
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「PC Insider Editor's Note」
 


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