デジタル・カメラの高性能化と低価格化により、各種記録用に普段から持ち歩いている人も増えてきているようだ。最近のデジタル・カメラは、USBインターフェイスを採用するものが多く、PCと簡単に接続できるし、撮ってすぐにPCで画像の確認ができる。また、デジタル・カメラで利用されるコンパクトフラッシュやスマートメディア、SDカードなどのメモリ・カードの大容量化が進んでおり、コンパクトフラッシュならば512Mbytesや1Gbytesといった1995年ごろのハードディスク並みの容量となっている。
こうした比較的大容量かつ、PCに簡単に接続できるデバイスを活用しない手はない。幸いなことにWindows MeやWindows XPでは、USB対応のデジタル・カメラがUSBストレージ・クラスとして認識され、特別なデバイス・ドライバを必要とせずに接続できる(デジタル・カメラがUSBストレージ・クラスとして設計されている場合)。つまり、PCとデジタル・カメラをUSBケーブルで接続すれば、メモリ・カードに直接アクセスできるようになるわけだ。Windows 98/2000では、デジタル・カメラ付属のデバイス・ドライバをインストールする必要があるが、同様にメモリ・カードに直接アクセスできるものが多い。
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Windows XP搭載PCにデジタル・カメラを接続したときのエクスプローラの画面 |
このようにデジタル・カメラに内蔵されたメモリ・カードは、Windows XP上からはリムーバブル・ディスク(上の画面ではHドライブ)として認識されるため、エクスプローラで読み書きが行える。
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この機能は、デジタル・カメラから画像を簡単に取り出せるようにするためのものだが、もちろんデータの読み書きにも利用できる。Windows Me/XP上からはリムーバブル・ディスクとして見えるので、ハードディスクなどと同様、エクスプローラを使ってファイル操作が行える。また、USB接続なので必要に応じて抜き差しが可能だ。メモリ・カード・リーダーやPCカード・アダプタが不要なうえ、簡単にPC間でファイルのやりとりが行えるので、いざというときの方法として覚えておくとよいだろう。
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