自動認識市場は拡大傾向を持続

2006年度のRFID関連出荷は364億円、JAISA調査


岡田大助
@IT編集部
2007/4/18

 日本自動認識システム協会(JAISA)は17日、バーコードやRFIDなどを活用した自動認識技術の2006年出荷実績および2007年出荷予測をまとめた。自動認識機器の2006年における出荷金額は2530億円。また、2007年は「RFID関連がいよいよ本格的な市場拡大を迎える」と大きな期待を寄せている。

 2006年のRFID関連機器の出荷金額は前年比12.9%増の364億だった。工場や物流、店舗での活用に加えて、セキュリティやアミューズメントといった消費生活部門での利用が市場拡大を後押ししている。また、全体的に製品価格は低下傾向にある。

 RFIDの主な用途としては、FA(ファクトリーオートメーション)部門が最も多く全体の37%を占めている。次いでセキュリティ部門が16%、OA(オフィスオートメーション)部門が15.5%、物流・運輸部門が15%と続く。

 利用周波数別に見ると、汎用性の高い13.56MHz帯製品が好調を維持し、前年比31.8%増の261億円を記録した。一方、最近注目を集めているUHF帯の出荷金額は6.8億円に留まった。これは、UHF帯システムで活用されるアプリケーションがまだ実証実験段階にあることが背景とされる。

 2007年のRFID関連製品の出荷予測金額は487億円となった。製品安全や製品リサイクル、セキュリティの確保などの需要を受け自動認識技術の普及が進むものとされるほか、UHF帯システムの稼働が本格化(出荷金額ベースで36億円)するものと期待されている。協会の会員企業への聞き取り結果からも、RFID関連企業の52.5%が「2006年より良くなる」と回答している。

■関連リンク
平成18年1月-平成18年12月 市場動向調査結果(JAISA)
http://www.jaisa.or.jp/action/committee/toukei/houkoku07.html

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