これから大注目のAndroidアプリ制作。どうやったら作れるのか。何に気を付ければいいのか。どのような視点が必要なのかを、Android女子部部長である矢野りんさんに、カヤックのデザイナばりみちゃんが教えてもらいました(編集部)
売れるAndroidアプリ作りのためのコツを探る
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いま、GoogleのモバイルOS「Android」の対応機種が増えて、盛り上がっている。
ものの作り手としては、この波に乗っかりたい! でも、「Androidで動くアプリを作るには、どんなノウハウが必要なのか?」「どんなことが表現できるのか?」「何を作ったら面白いのか? 」わたし同様、こんな、人に聞いたら恥ずかしそうな基本が、分からない人も多いはず。
Android女子部部長であり、デザイナでもある矢野りんさんに、Androidアプリ作りの醍醐味(だいごみ)と、デザイナ視点からのAndroidアプリ制作のポイント、そして、売れるAndroidアプリの作り方をインタビューしてきました。
矢野 りん デザイナ/日本Androidの会 女子部の部長 北海道足寄町生まれ。女子美術大学芸術学部芸術学科卒。講義活動を通してWebサイトなど情報デザインのトレーニングを担当しつつ、執筆活動を行う。adamrockerさんとの開発ユニット「rockrin'」のrinの方。近著に「WEBデザインメソッド−伝わるコンテンツのための理論と実践」(ワークスコーポレーション)がある。身長151cm |
私がAndroidにはまったワケ
──Androidに目を付けたきっかけは?
何でなんでしょうね。Androidの概念を聞いたときに、猛烈に面白いと思っちゃったんですよ!
初めは2年くらい前の「Google Developer Day」のハッカソンに、たまたま野次馬で行ったときのこと。で、そこにいた人に、「Androidって何?」と聞いたら、「こうだよ」といろいろ話してくれて、それを聞いた瞬間に、「うわ! おもしれー」みたいな(笑)。
そのころは、まだAR(拡張現実)も実際にキャンペーンやサービスで使われるとこもなく、位置情報と結び付くようなコンテンツも、そんなになかったんですが、そういったことが「Androidなら簡単にできる」と教えてもらって。いまだったら想像できるけど、「お店に携帯端末をパッとかざしたら、そこのお店においてある商品リストの一覧が出たりとかできるんですよ」と説明されました。
──最初に魅力を感じたところは、未来っぽいところですか?(笑)
そうそう(笑)。すげー。SFだー。みたいな。単純だからね(笑)。
──プログラマではなく、デザイナ視点から見て、かなり魅力的だったというのもあるんでしょうか?
そうですねー。やっぱデザイナって新しいもの好きとかSF好きとかあるじゃないですか(笑)
で、Androidを見てユーザーインターフェイス(以下、UI)もきっと新しくなるだろうし、それをみんなで一から考えられたりしたら面白いなって。何ができるのかは、その時点では分からなかったけど、考えて想像してみると「いろいろ面白い!」と。当時のAndroidは、そういう魅力がありました。
Androidアプリの3つの特徴・醍醐味
──Androidアプリデザインの面白さ、醍醐味(だいごみ)を教えてください!
やっぱり、何といっても「ホームアプリ」を作れるというのは面白いところです。
これはAndroidアプリの代表的な特徴だと思うんですが、全体をカスタマイズできちゃうんですよね。何から何まで。で、それは多分、プログラマだけじゃなくデザイナからしても面白い。やってみたいなって人は、いっぱいいると思います。
次に(端末によって、できないものもありますが)、Android 2.1から、「ライブウォールペーパー」といって、背景の画像を動くものにできるようになったんですよ。さらに、パソコンの背景画像と同じように、ネットワークで情報を取ってきたりもできるので、情報に連動させてリアルタイムに背景を動かしたり、表示したりするものを、組み合わせることもできます。
これだけでも、すごいですよね。
──すごいです。
あと、ウィジェット(デスクトップに置ける、単機能アプリケーションのこと)ですよね。
これもパソコンのデスクトップとまったく同じなんですけど、まず情報を提供し、それを導線にアプリを操作することができます。そういう、すべてを自分色に染めたりできるっていうのは、デザイナの領域としてすごく面白いんじゃないかな、と思いますねー。
──感覚でいうと、OSのGUIを作っているような感じになるんですかね。
そうですね。UIをカスタマイズできれば、そういう気分にもなれるだろうし、それこそHTC(台湾のスマートフォン・携帯情報端末メーカー)は、独自UIといわれている「Sense U」を搭載していますが、そういったものも、Androidならデザインできます。iPhoneの場合はそういうわけにはいかない。Androidはその分、可能性が広くて面白いと思うのです。
──Androidの場合、音声で画面を動かせるのでしょうか。
音声自体で何かを実行することはできないと思いますが、文字入力はできるので、「Googleトーク」を使ったりすれば、面白いUI作りに音声は絡めると思います。そういう音声の可能性なども、きっと追求できますね。
──じゃ、まったく触らずに動かせるみたいなこともできるようになりますか?
できるんじゃないかな。よく近未来を描いた漫画でありますよね。「東のエデン」にも音声指示のようなことをしているシーンがあったと思うんだけど、あんな感じでできるようにはなるかもね。
★ Androidアプリの特徴のまとめ |
Androidは制約がないため、思い付いたことは何でも表現したり実現したりできそうです。「独自UIを作って、“自分オリジナル携帯”として発表する」なんてことだってできそうです。携帯のアプリを作るというよりも、PCのアプリのような高機能、高性能なものも作れますね。 |
Androidって何でも作れそう。だけど、その分作業が大変かも。 |
女子部部長が伝授! Androidアプリデザインのコツ |
INDEX | ||
@ITスマソ開設記念! 女子部部長に聞くAndroidアプリ制作のコツ はじめまして。Androidアプリ開発&デザイン |
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Page1 売れるAndroidアプリ作りのためのコツを探る 私がAndroidにはまったワケ Androidアプリの3つの特徴・醍醐味 ★ Androidアプリの特徴のまとめ |
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Page2 女子部部長が伝授! Androidアプリデザインのコツ ★ Androidアプリのデザインのポイント Androidアプリ制作を成功に導く鍵は、デザイナの動き方 |
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Page3 Androidアプリは、iPhoneよりおばかなものが少ない ソーシャルサービスを生かしてアプリを面白くする デザイナは欽ちゃんであれ!? |
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