特集
海外出張で役立つインターネット接続術
――海外出張の準備からインターネット接続まで――
塩田紳二
2002/08/06
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「モバイル」というと、一般には一部の好事家のものという見方をされることが多い。実際に日常生活を考えると、通勤途中でノートPCを使わざるを得ないような事態になることはほとんどない。しかしビジネスマンならば出張などで、どうしても出先でPCを使わざるを得なくなることが多いのではないだろうか。ここでは、こうした場合に注意すべき点などを、特に海外での利用を中心に解説していくことにする。
出張といってもいろいろな形態がある。出張先に支店や営業所などがある場合には、あまり心配することはない。そこにあるネットワークやPCが利用可能であり、データだけ用意すればよいからだ。しかし、こうした場所がない所へ行かなければならないこともあるだろう。よい例が、海外のイベントの視察や、他社との打ち合わせといった用件である。こうした出張の間にも通常の仕事を行う必要があったり、大事な連絡が電子メールで届いたりと、海外でもインターネットに接続しなければならない場合もあるだろう。また、インターネットに接続できれば、電子メールやNetMeetingなどを使って連絡をとることで、ホテルから高い料金の国際電話をかけずに済むというメリットもある。
海外でのインターネット接続は、いろいろと問題が起こる可能性もあるが、正しく準備しておけば、それほど難しいものではない。ただ、現地の状況により、準備や注意すべき点がいろいろと違ってくる。あまり一般的な説明ばかりしていても、かえって役に立たないかもしれない。そこで、今回は、海外出張先として多いと思われる米国を中心に、より具体的に話を進めることにする。なお、ヨーロッパなど米国外でも、本記事の説明はおおむね応用可能と思われるが、電源コンセントの形状と電圧、電話回線のコネクタは世界各国で異なっているので、電源と電話用の変換コネクタは、現地の形状に合わせたものを事前に調べたうえで、用意しておく必要がある(持っていく機材によっては電圧変換用のトランスなども必要になるかもしれない)。
次ページから、具体的に海外出張先でインターネット接続環境を構築するための準備を行っていくことにしょう。
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