GoogleからJava開発者へのサプライズ！な贈り物、Google Web Toolkit[3]

JavaScript×HTMLとJavaのシームレスな開発環境を体験してみよう


リトルソフト株式会社　長尾寿宏
2006/8/26

　クライアント側 検索機能の実装

・サービスメソッドの呼び出し

　さて、いよいよクライアント側にサービスメソッドの呼び出しを実装します。

　まず、非同期コールバックインターフェイス（AsyncCallback）を実装したクラスを作成し、ここにサービス呼び出しが正常に終了した場合のメソッド（onSuccess）、エラーとなった場合のメソッド（onFailure）をそれぞれ作成します。

  class ImageSearchCallback implements AsyncCallback {

    ImageSearchClient client;

    public ImageSearchCallback(ImageSearchClient imageSearch) {
      this.client = imageSearch;
    }
    
    public void onFailure(Throwable caught) {
      /* 中略 */
    }

    public void onSuccess(Object response) {
      /* 中略 */
    }
  }

　サービスメソッド呼び出しは以下のコードとなります。

  void doSearch(final boolean fetchNext) {
    /* 中略 */
    searchService.execute(this.resultSetPosition, this.
resultSetSize,（本来は1行） 
        keyword.getText(), new ImageSearchCallback(this) );
  }

　searchServiceにはすでにImageSearchServiceAsync型の代理オブジェクトが格納されており、このexecuteメソッドを実行します。

　パラメータには、検索結果の先頭位置（this.resultSetPosition）、返却結果件数（this.resultSetSize）、検索キーワード（keyword.getText()）、そして非同期コールバックインターフェイス実装オブジェクト（ImageSearchCallback）を設定します。

　検索ボタンが押された際、上記のdoSearchメソッドが実行されるように以下のようなコーディングをします。

public class ImageSearchClient implements EntryPoint , 
WindowResize Listener,（本来は1行） 
ClickListener {
     ：    
  public void onModuleLoad() {
     ：    
    searchButton.addClickListener(this);
  }
     ：    
  public void onClick(Widget sender) {
    doSearch(false);
  }
     ：  

　ウィジェットへの値設定

　

サービスメソッドが正常に終了すると、ImageSearchCallbackオブジェクトのonSuccessがコールバックされます。このときのパラメータresponseは、サービスインターフェイスで定義したexecuteメソッドの戻り値です。

　これをImageSearchResultSetオブジェクトにキャストして、必要な値を取り出し、ユーザーインターフェイス上のウィジェットへセットしていきます。

　以下のコードでは、検索キーワード、検索結果の先頭位置、結果件数を編集し、ラベルに設定しています。

public void onSuccess(Object response) {
        /* 中略 */
        ImageSearchResultSet resultSet = (ImageSearchResultSet) 
response;（本来は1行）
        this.client.label2.setText(
          keyword.getText() + "で検索した結果 " + resultSet.firstResultPosition 
+ " - " +（本来は1行）
          resultSet.totalResultsReturned + "件 / 約" + resultSet.
totalResultsAvailable + "件");（本来は1行）
        /* 中略 */
  }  

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　INDEX

JavaScript×HTMLとJavaのシームレスな開発環境を体験してみよう
  Page1＜Webサービスから結果セットを読み出して表示させるまで／RPCインターフェイスの定義とサービスメソッドの実装／検索結果セットのクラスを作成する／サービスインターフェイスの定義＞
  Page2＜サーバ側 サービスメソッドの実装／非同期インターフェイスの定義＞
Page3＜クライアント側 検索機能の実装／ウィジェットへの値設定＞
　 Page4＜グリッドの利用／グリッドのバグ回避／スクロールに伴う自動読み込み＞
　 Page5＜背景色変更と内部フレーム表示／今後のバージョンアップも期待＞


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最終更新 2005/8/2


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