Insider's Eyeコラム
2004/07/07 |
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Microsoftが2004年5月に発表した製品のサポート・ライフサイクル・ポリシーの改訂により、ビジネスおよび開発用製品のフルサポート期間が延長されることになった。
Microsoftは製品のサポート・ライフサイクルを3つのフェーズに分けている。内訳はメインストリーム・サポート・フェーズ(フルサポートを提供)、延長サポート・フェーズ(限定的なサポートを提供)、オンライン・セルフヘルプ・サポート・フェーズ(サポートとしてはWebドキュメントのみを提供)だ。下の表は、最新のライフサイクル・ポリシーの下でビジネスおよび開発用ソフトウェアに適用されるこの3フェーズの概要を示している。
新ポリシーでは、製品のフルサポートが後継バージョン発売の最低でも2年後まで保証されており、企業がアップグレードするまでの猶予期間が最低でも2年間あることになる。また新ポリシーでは、延長サポートが従来の2年間ではなく最低5年間保証されている。つまり、Windows XPとWindows Server 2003のフルサポートが最低でも2008年まで、有償サポートと無償セキュリティ・ホットフィックスが最低でも2013年まで提供されることになる。
ライフサイクル・フェーズ | 通常期間 | 製品サポート・オプション | ソフトウェア・アップデート |
メインストリーム・サポート | 次のうちいずれか長い方 ・製品発売から5年間 ・製品発売から後継バージョン発売の2年後まで |
・プレミア・サポートなどの有償製品サポート・オプション ・無償インシデント・サポート(保証ベース) ・オンライン・サポート情報 |
・セキュリティ関連のホットフィックス(無償) ・セキュリティ関連以外のホットフィックス(無償) ・Service Packとホットフィックス、ロールアップ・パッケージ(無償) |
延長サポート | 次のうちいずれか長い方 ・メインストリーム・サポート終了から5年間 ・メインストリーム・サポート終了から2番目の後継バージョン発売の2年後まで |
・プレミア・サポートなどの有償製品サポート・オプション ・オンライン・サポート情報 |
・セキュリティ関連のホットフィックス(無償) ・セキュリティ関連以外のホットフィックス(有償契約が必要) |
オンライン・セルフヘルプ・サポート | 製品発売から最低10年間 | ・オンライン・サポート情報 | 大きなインストール・ベースを持つ特定の製品(Windows NT 4.0など)については、Microsoftはセキュリティ関連ホットフィックスの無償提供を継続する可能性がある |
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コラム Windows Server Feature Packの特徴 | ||
コラム Windows OSのサポート状況 | ||
Longhorn Serverへの最新OS戦略(後編) | ||
コラム 新しい製品サポート・ライクサイクル・フェーズ | ||
コラム Windowsロードマップの概要 | ||
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