運用 4.動作の監視とレポート機能デジタルアドバンテージ 打越 浩幸2005/12/15 |
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DPM 2006の動作の監視
コンソールを起動して、[監視中]タブを開くと(製品版では[監視]タブ)、同期の状態や動作ログなどを確認することができる。
動作状態の監視 | ||||||||||||||||||
同期の状態やログを確認することができる。 | ||||||||||||||||||
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[ジョブ]タブには、スケジュールされたジョブ(実行予定の同期処理など)や、終了したジョブなどの状態が表示される。
ジョブの表示 | |||||||||
終了した処理や、次回予定されているジョブの情報を表示させる。 | |||||||||
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レポート機能
レポート機能とは、DPM 2006の動作状態を長期間に渡ってモニタし、動作状態やディスクの使用量、同期や回復回数、ネットワーク・トラフィックなどを分かりやすくグラフなどにまとめて表示する機能である。DPM 2006のセットアップ時にインストールされたSQL Server 2000 Reporting Servicesを利用して実現されている。表示されるレポートの種類としては、シャドウ・コピーの状態、ディスクの使用状況、ネットワーク・トラフィック、管理者による回復処理の状態、同期処理の状態がある。
レポートは、DPM 2006の管理コンソールで[レポート]タブを選択すると表示される。
表示したいグラフを選んでダブルクリックすると、期間を選ぶダイアログが表示されるので、適切な期間を選び、[OK]を押す。ただしDPM 2006の稼働当初はまだデータが蓄積されていないため、すべてのレポートが表示できるわけでない。
同期レポートの例 |
同期の状態(何回同期したか、エラーは発生したかなど)をレポートにしたもの。 |
レポートのオプション(スケジュール設定)を利用すると、レポートの履歴を残すこともできる。またレポートの内容は、ExcelファイルやHTMLファイル、PDFファイルなどとして保存することもできる。
最後に
以上3回と短かったが、これでDPM 2006の解説は終わりとさせていただく。DPM 2006は、ハードディスク・ベースのデータ・バックアップ・ソリューションであるが、ディスクやハードウェアに障害が発生すればデータが失われる危険性がある。そのため、テープ・デバイスなどのオフライン・メディアを使ったバックアップの必要性を否定するものではないが、その高速なバックアップ・パフォーマンスと、過去のバージョンを容易に取り出せる回復機能、特にエンド・ユーザー自身で回復処理が行える点は大きく評価できる。近年ではディスクの大容量化も進んでおり、組織内に存在する多数のサーバのバックアップを一手に引き受けさせることもできるだろう。また、管理やバックアップの体制などが不十分になりがちなリモート(ブランチ)オフィスのサーバを、中央から集中的にバックアップするといった用途でも活用できる。保存できる過去のバージョンの最大数が64セットまでに制限されているなど(これはVSSの制限による)、いくつか気になる点も見受けられるが、最初のバージョンとしては十分なものといえる。Windows OSベースのファイル・サーバを多数維持、管理しているような環境では、導入を積極的に検討する価値はある。
INDEX | ||
[運用]Microsoft Data Protection Manager 2006 | ||
第3回 ファイル回復と監視/レポート機能 | ||
1.管理コンソールを使ったファイル回復作業 | ||
2.エンド・ユーザーによるファイル回復(1) | ||
3.エンド・ユーザーによるファイル回復(2) | ||
4.動作の監視とレポート機能 | ||
運用 |
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