[製品レビュー]
中小規模システムのライフサイクル管理を実現するSystem Center Essentials 2007

第4回 System Center Essentials 2007を使用した運用管理手順(2)

3.レポートの参照とEssentialsの環境の管理

マイクロソフト株式会社 IT Pro エバンジェリスト
安納 順一
2008/06/05

レポートの参照

 Essentialsではレポートを新しく設計することはできないものの、必要最小限のレポート・テンプレートは用意されていると考えてよいだろう。「レポート」領域には、ほかの管理領域から参照可能なレポートがすべてまとめられている。

 次の図はレポート領域での管理の流れだ。これを見ても分かるとおり、非常にシンプルであり、特に仕様において迷うことはないだろう。

「レポート」領域における管理の流れ

 ここで参照可能なレポートは、インポートされている管理パックに依存する。管理パックを多くインポートしていれば、参照可能なレポートも多くなる(次の画面参照)。

レポートの一覧画面
インポートされている管理パックに基づき、各種のレポートが作成できる。
これを選択するとレポートが参照できる。
レポートのテンプレートの一覧。インポートされている管理パックに基づいている。
レポート・テンプレートの例。これはExchange Server 2003の監視レポートの例。
レポートの項目の例。

Essentials の環境を管理する

 Essentials 自体の基本的な管理は、「管理」領域で行うことができる。インストール後の初期設定を変更する場合なども、この画面で実施可能だ。「管理」領域を使用した操作の流れを次の図に示す。

「管理」領域における管理の流れ

 ここでは、管理対象のコンピュータのエージェントを削除する手順について紹介しよう。

 一度Essentialsの管理下(エージェントがインストールされた状態)に置かれると、クライアントの情報はEssentialsのデータベースに書き込まれ、クライアント側で手動でエージェントを削除してもデータベースからは削除されない。そのため、いつまでもコンピュータ領域などの管理画面に表示されたままになってしまう。

 管理画面上のコンピュータ一覧を最新の状態に更新するには、管理対象として不要になったコンピュータを手動で削除する必要がある。管理対象のコンピュータを削除するには、「管理」領域の「デバイスの管理」を使用する。

 次の画面は「管理」領域で[デバイスの管理]−[管理対象のエージェント]を選択した状態だ。ここで、削除対象のクライアントを右クリックして、表示されたポップアップ・メニューから[削除]を選択すればよい。

管理対象のエージェントを削除する
これは「管理」領域の「デバイスの管理」画面。ここで管理対象のコンピュータを削除できる。
これを選択する。
[デバイスの管理]から[管理対象のエージェント]を選択すると、コンピュータの一覧が右側に表示される。
現在管理対象となっているコンピュータの一覧。これを右クリックする。
ポップアップ・メニューから[削除]を選択する。

 管理領域ではこのほかに、各種操作をバックグラウンドで実行するための特殊なアカウントの設定や、管理パックのインポートと削除、アラート発生時の通知先などを設定できる。


 INDEX
  [製品レビュー]中小規模システムのライフサイクル管理を実現するSystem Center Essentials 2007
  第4回 System Center Essentials 2007を使用した運用管理手順(2)
    1.コンピュータの更新状態の管理
    2.ソフトウェアの配信
  3.レポートの参照とEssentialsの環境の管理
    4.管理パックのカスタマイズと業務アプリケーションの監視

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