製品レビュー企業ユーザーのためのSFU 3.5活用ガイダンス―― 無償ツールでUNIX←→Windowsの相互運用を実現する ―― 第1回 SFU 3.5の概要とNFS機能たかはしもとのぶ <monyo@home.monyo.com>2004/04/29 |
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2004年1月20日に、マイクロソフトから、「Microsoft Windows Services For UNIX Version 3.5」(以後SFUと略記)の無償リリースが発表された(ニュース・リリースへのリンク)。
SFUはUNIX(特に断らない限りLinuxを含む)とWindowsとの連携を行う製品であり、SFU 3.5までは単体の製品としてリリースされていた。いままでのリリースの履歴については次の表を参照してほしい。
発売時期 | SFUバージョン | 推定小売価格 | 主な新機能 |
1999年4月 | Windows NT Services for UNIX Add-on Pack日本語版 | 2万9800円 | NFS機能/片方向パスワード同期機能/telnet機能/UNIXシェルコマンド→プレスリリース |
2000年8月 | Windows Services for UNIX 2.0 日本語版 | 2万9800円 | NISサーバ機能/双方向パスワード同期機能/ActiveState ActivePerl 5.6→プレスリリース |
2002年12月 | Windows Services for UNIX Version 3.0日本語版 | 2万9800円 | Interix環境統合/国際化機能強化→プレスリリース |
2004年1月 | Windows Services for UNIX Version 3.5 日本語版 | 無償 | 国際化機能強化/Interix環境強化→プレスリリース |
表 Services For UNIXのリリース履歴 |
1999年4月に最初の1.0がリリースされて以来、2.0で双方向のパスワード同期のサポートが行われるなどの機能拡張やインターフェイスの統合化が行われた。さらに2002年12月にリリースされたSFU 3.0では、NISサーバ機能が加えられたほか、従来別の製品であった(英語版のみが提供されていた)、Windows上に疑似UNIX環境を構築するInterix機能が統合されるなど、大幅な機能強化が行われた。
今回リリースされたSFU 3.5は、バージョン番号からも分かるように、基本的な機能はSFU 3.0と同等であり、細かい機能強化やUNIX側の新しいバージョンへの追従が行われたバージョンとなっている。
SFU 3.0からの機能強化点の詳細については、SFU付属のドキュメントやマイクロソフトのサイトにある「Windows Services for UNIX 3.5 の新機能」などを参照してほしい。
今回のリリースの最大のポイントは、機能面よりも無償化されたことにあるといってよい。Insider's Eye「SFU 3.5はなぜ無償化されたのか」でも言及されているが、この背景にはLinuxの躍進があることはほぼ間違いないだろう。
INDEX | ||
[製品レビュー]企業ユーザーのためのSFU 3.5活用ガイダンス | ||
第1回 SFU 3.5の概要とNFS機能 | ||
1.SFUの入手とインストール | ||
2.NFSとユーザー名マッピング | ||
3.NFSクライアント | ||
4.NFSサーバとNFSゲートウェイ | ||
製品レビュー |
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