Windows TIPS
[System Environment] |
スタンバイからの復帰でパスワード入力を要求されないようにする
→ 解説をスキップして設定方法を読む
デジタルアドバンテージ
2003/07/12
2010/02/05 更新 |
対象OS |
Windows 2000 |
Windows XP |
Windows Vista |
Windows 7 |
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Windows 2000/XP/Vista/7では、一定時間PCが使われなかったときに、自動的に省電力モードに入るスタンバイ・モードの機能がある。 |
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デフォルトでは、スタンバイから復帰するたびにパスワード入力を求める設定になっている。 |
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不要ならこのパスワード入力を要求しないように設定できる。 |
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Windows 2000/XP/Vista/7には、省電力設定の1つとして、「スタンバイ・モード」が提供されている。コンピュータがスタンバイ・モードに入ると、現在のメモリの内容やCPUの状態などが保存され、システムが一時的に停止される。これにより、コンピュータの未使用時の消費電力を削減することができる(バッテリ駆動のノート型PCの稼働時間を延長できる)。
スタンバイ・モードでは、デバイスが待機状態にあるので(このため、わずかな電力消費がある)、素早くリジューム(復帰)することが可能だ。これに対し、メモリの内容などをハードディスクに書き込んで、完全に電源をオフにしてしまう「休止状態」を利用することもできる(ただし、休止状態からの復帰には時間がかかる)。
Windows 2000/XP/Vista/7のデフォルト設定では、スタンバイ・モードに入ると、コンピュータがロックされるようになっている。つまり、スタンバイ・モードから復帰して再度 Windows OSを使うためには、ユーザー名とパスワードを入力しなければならない。
情報セキュリティの観点でいえばこのような仕様が望ましいのだが、例えば自宅で使用するとか、親しい同僚しかいない職場などでは、スタンバイから復帰するたびにパスワードの入力を求められるのが面倒という場合もあるだろう。
■Windows 2000/XPの場合
スタンバイ・モードに入っても、コンピュータをロックしないようにするには、コントロール・パネルの[電源オプション]を実行し、表示されるダイアログの[詳細]タブ(Windows 2000の場合。Windows XPでは[詳細設定])にある[スタンバイ状態から回復するときにパスワードの入力を求める](Windows 2000の場合。Windows XPでは「スタンバイ状態からの回復」ではなく、「スタンバイからの回復」)のチェックをオフにすればよい。
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[電源オプション]ダイアログの[詳細設定]タブの画面 |
画面はWindows XPの場合。 |
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これをオフにすれば、スタンバイから復帰するときでもパスワード入力は求められなくなる。 |
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■Windows Vista/7の場合
コントロール・パネルの[電源オプション]を実行し、表示されるダイアログで選択されている電源プランの[プラン設定の変更]をクリックする。[次のプランの設定の変更]画面で、[詳細な電源設定の変更]をクリックし、[電源オプション]ダイアログの[詳細設定]タブを開く。[現在利用できない設定の変更]をクリックし、設定を変更できるようにしてから、Windows Vistaの場合は[追加の設定]、Windows 7の場合は[<電源プラン名>]の下の[復帰時のパスワードを必要とする]を[いいえ]にすればよい。
なおノートPCでは、バッテリ駆動と電源に接続した状態のそれぞれに対して、パスワードの設定の有効/無効が設定できる。外出先での利用が考えられるバッテリ駆動時はパスワードを有効にしておき、社内での利用が主な電源接続時は無効にしておけば、利便性とセキュリティの両立がある程度実現できるだろう。
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[電源オプション]ダイアログの[詳細設定]タブの画面 |
画面はWindows 7の場合。 |
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ここをクリックし、設定変更を可能にする。 |
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電源プラン名「バランス」の設定を変更している。ほかの電力プランに対して設定を行う場合は、プルダン・リストから目的の電力プランに変更する。 |
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ここを[いいえ]にすれば、スタンバイから復帰するときでもパスワード入力は求められなくなる。 |
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更新履歴 |
【2010/02/05】 Windows Vista/7に関する記述を追加しました。 |
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