Google ChromeでWebを見ていたら、タブが増えすぎて、どこに何のタブがあるのか分からなくなってしまった……。新機能「タブグループ」を使えば、そのような問題を解決できるかもしれません。グループによるタブの整理方法を解説します。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
「Google Chrome」(以下、Chromeと略)でインターネット上のWebページを開いて調べごとなどをしていたら、タブが増えすぎて収拾が付かなくなったことはありませんか?
1つのウィンドウでたくさんのページを開くと、各タブが小さくなって、何のページなのかタブを見ただけでは分からなくなります。そこでChromeのウィンドウを増やし、タブをジャンルや用途別に分類しつつ、複数のウィンドウに分散させる人も多いでしょう。
しかし、今度はウィンドウが増えてきて、「このウィンドウは何のタブを集めたんだっけ?」ということになりがちです。
こうした問題を解決できそうなのが「タブのグループ化」機能です。本稿ではWindows OSやmacOSなどのデスクトップ(PC)版Chromeを対象として、この機能でタブを整理整頓する方法を紹介します。以下ではWindows OS版のスクリーンショットで説明していますが、特記のない限り、macOS版でも操作手順は同様です。
Android版Chromeの場合は、Google Chrome完全ガイド「Android版Chromeのタブ『グループ化』機能の使い方、やめ方」を参照してください。
なお、この「タブのグループ化」機能が提供されたChromeバージョン83の時点では、試験運用機能の設定ページ「chrome://flags/」で有効化する必要がありました。一方、執筆時点では最新版(バージョン89)に更新することで全ての環境でこの機能がデフォルトで有効になるようです。もし、「タブのグループ化」機能が使えないようならば、Chromeを最新版に更新してから、再度試してみてください。
何はともあれ、まずはグループを作ってみましょう。タブを右クリックして表示されるメニューで、[タブを新しいグループに追加]をクリックします。
もし[タブを新しいグループに追加]が表示されなければ、まずChromeを最新版にアップデートしてください(原稿執筆時点の最新版はバージョン89)。
[タブを新しいグループに追加]をクリックすると、そのタブの左側にグループの見出しが作成されます。また、クリックしたタブの境界線が、グループの見出しと同じ色の太線に変わります。
このままグループを増やしていくと、何のグループなのか分からなくなりそうです。そこでグループに名前を付けつつ、好きな色に変えてみましょう。それにはグループの見出しを右クリックして表示されるメニューを、以下のように操作します(左クリックではない点に注意してください)。
グループに付けた名前は、その見出しに表示されます。そのため、あまり長い名前にすると、見出しが横に長くなってタブの横幅を縮めさせてしまうため、タブを操作しにくくなります。短くても識別しやすい名前を心がけた方がよいでしょう。絵文字を活用するのもよいかもしれません。
グループを作ったら、ひとまとめにしたいタブを加えましょう。それには2種類の方法があります。1つは、追加したいタブを右クリックして表示されるメニューで、[タブをグループに追加]をクリックし、表示された一覧からグループを選ぶ、という方法です。
もう1つは、追加先のグループへタブをドラッグ&ドロップする、という方法です。
ドラッグ&ドロップは、グループ間でタブを移動したり、グループからタブを外したりする際にも使えます。慣れればメニューを用いるより素早く操作できて便利でしょう。
[Shift]キーや[Ctrl]キー(macOSでは[⌘ command]キー)を押しながら複数のタブを選択した後で、上記のように操作すれば、複数のタブを一括でグループに追加できます。
グループに新規タブを加えるには、グループ内のタブを右クリックして、[右隣に新しいタブを開く]をクリックします。
あるいは、グループの見出しを右クリックして、[グループをタブに追加]をクリックしても構いません。
新規タブを作るには、[Ctrl]+[T]キー(macOSでは[⌘]+[T]キー)というショートカットキーが以前から使えます。しかし、これだとどのグループにも属さない状態で新規タブが作成されてしまいます。そのため、このショートカットキーを押してタブを作成後、グループに加える操作が必要です。
グループの見出しをクリックすると、そのグループに所属している全てのタブが「束ねられて」、グループの見出しだけが表示されるようになります。もう一度、見出しをクリックするとタブが展開されて操作可能な状態に戻ります。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.