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DNSサーバをコマンド・プロンプトから制御する
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解説 |
Windows Server OSのDNSサーバを管理するためには、通常は[スタート]メニューの[管理ツール]に用意されている[DNS]ツールを利用する。だがtelnetでリモートからコンピュータへ接続して管理している場合には、コマンド・プロンプト上からDNSサーバを管理できると便利である。また、大量のリソース・レコード(ホスト・レコードや逆引きレコードなど)を機械的に登録したいような場合には、やはりコマンド・プロンプトからスクリプトなどを使って利用できるとありがたい。GUIツールを使って、大量のレコードを手動で登録するのは面倒だし、間違いやすいからだ。
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DNSサーバをコマンド・プロンプトから操作するには、サポート・ツール(関連記事参照)に含まれるdnscmd.exeを利用する。Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003のインストール用CD-ROMメディアには、「\SUPPORT\TOOLS」というフォルダがあり、この中にサポート・ツールが用意されている。これをセットアップ後、コマンド・プロンプトからdnscmdを実行すればよい。
操作方法 |
dnscmdの基本的な使い方
dnscmdの使い方はサポート・ツールに付属のヘルプ・ファイルを参照すればよいが、OSのバージョンによってdnscmdの機能(オプション)も異なっているので(Windows Server 2003のサポート・ツールに付属のものが一番機能が多い)、最終的にはオプションなしでdnscmdを実行してヘルプ・メッセージを表示させて確認するとよい。また各コマンドに対するサブコマンドを表示させるには、例えばdnscmd /info /?のように、最後に/?を付ける。
次の例はDNSサーバの構成情報を表示させる例(/infoオプション)の使用例である。
C:\>dnscmd server01 /info |
オプションによっては、さらにゾーン名や属性などのパラメータを必要とするものもある。次の例は、ゾーン情報を表示させたところである。
C:\>dnscmd server01 /enumrecords d-advantage.com "@" |
DNSレコードの登録
dnscmdを使って、DNSのレコード(リソース・レコード)を登録したり、削除したりすることもできる。以下に/RecordAdd(指定されたリソース・レコードの追加)の例を示す。
C:\>dnscmd server01 /recordadd d-advantage.com syspc-01 A 192.168.1.101 |
例えばこの機能をforコマンドと組み合わせて実行すれば、pc1〜pc100というホスト名に対して、10.1.2.1〜10.1.2.100というIPアドレスを対応付けるレコード(AレコードやPTRレコード)を素早く作成させるといった作業が簡単に実行できる。
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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