[System Environment] | |||||||||||
Windows 2000管理者向けツールの種類と使い分け
|
|||||||||||
|
解説 |
マイクロソフトは、Windows 2000サーバ管理者や開発者、パワーユーザーを対象として、大きく分けて2種類のツール群を、4種類の方法で提供している。
サポート・ツールとリソースキット・ツールの提供形態 |
Windows 2000サーバ管理者に対してマイクロソフトが提供しているツールにはサポート・ツールとリソースキット・ツールの大きく2つがある。これらのフルセット、サブセットがいくつかの形態で提供されている。 |
*注 分類と提供形態は明確に定義されているわけではない。実際には、Windows 2000サポート・ツールの一部がWindows 2000フリー・ツールとして提供されているものもあれば、Windows 2000フリー・ツールでしか提供されていないツールも存在する。 |
これらのツールの提供形態と入手方法をまとめると次のようになる。
提供形態 | 入手先/入手方法 | マイクロソフトによるサポート |
Windows 2000サポート・ツール | Windows 2000 Service Pack 4 CD-ROM(Windows 2000 Server CD-ROM) | サポートあり |
Windows 2000フリー・ツール | Free Tool Downloads(英語) | サポートなし |
Windows 2000 Serverリソースキット・ツール | ・書籍 『Microsoft
Windows 2000 Server リソースキット』 添付CD-ROM ・Microsoft TechNet サブスクリプション(年間契約) |
サポートなし |
Windows 2000 Professionalリソースキット・ツール | 書籍『Microsoft Windows 2000 Professionalリソースキット』付録CD-ROM | サポートなし |
ツールの種類と入手方法 | ||
*注 Windows 2000リソースキット・ツールは、英語版Windowsでのみ動作確認されており、バグ・レポートへの対応の保証はない。詳細はリソースキット・ツールのサポート・ポリシー(英文)を参照。 |
■Windows 2000サポート・ツール
Windows 2000サポート・ツール群は、サポート担当者やネットワーク管理者を対象として、Windows 2000 Serverの障害を分析したり、障害から回復したりするためのツールをまとめたものである。Active
Directoryやネットワークに関連するものが多い。代表的なものにドメイン・コントローラ診断ツール(DCDIAG.EXE)やネットワーク接続性テスタ(NETDIAG.EXE)、Active
Directory複製モニタ(REPLMON.EXE)などがある。Active Directoryのドメイン・コントローラ障害復旧では、事実上、Windows
2000サポート・ツール群が必要不可欠である。ドメイン・コントローラのセットアップ時には、Windows 2000サポート・ツールを同時にインストールして、障害発生時の分析・回復を迅速に行えるようにする。
Windows 2000 サポート・ツールをインストールするには、Windows 2000 Service Pack 4 CD-ROM(またはWindows 2000 Server CD-ROM)の\SUPPORT\TOOLS\SETUP.EXEを実行する。
■Windows 2000リソースキット・ツール
Windows 2000リソースキット・ツール群は、ネットワーク管理者や開発者、パワー・ユーザーが、Windows 2000の内部を管理するツールである。代表的なものに、アプリケーションをサービスとして実行するユーティリティ(SRVANY.EXE)や権利の表示(SHOWPRIV.EXE)、APIモニタ(APIMON.EXE)などがある。Windows
2000リソースキット・ツール群は必須というわけではないが、利用できると便利な場面がある。一部のツールは無償で入手可能なので、まずは目的に合ったツールを以下のマイクロソフトのオンライン・ヘルプで調べ、Windows
2000フリー・ツールで入手可能か確認するとよい。
Windows 2000 Serverリソースキット・ツールのフルセット版は、『Microsoft Windows 2000 Server リソースキット』(日経BPソフトプレス発行)という書籍添付のCD-ROMか、Windows管理者向け有償情報サービスの「Microsoft TechNet サブスクリプション」で提供されるCD-ROMに収録されている。
『Microsoft Windows 2000 Server リソースキット』邦訳版は全部で8巻に分かれているが、いずれの巻にも同じ付録CD-ROMが添付されている(どの巻を買ってもツールを入手できる)。
用途別ツール・インストール戦略
ツールの目的と対象から考えて、用途に応じて、インストールするツールを次のように使い分けるとよい。
コンピュータの用途 | インストールするツール |
・ドメイン・コントローラ ・ファイル/プリント・サーバ、そのほか重要なサーバ |
Windows 2000サポート・ツール |
管理者が使用するクライアント・コンピュータ | Windows 2000サポート・ツール Windows 2000 Serverリソースキット・ツール |
Windows 2000の用途とインストールするツール |
ドメイン・コントローラやサーバにはWindows 2000サポート・ツールをインストールしておき、一部のクライアントにWindows 2000サポート・ツール、Windows 2000フリー・ツール、Windows 2000 Serverリソースキット・ツールをインストールするとよい。
用途別ツールの使い分け |
管理者が使用するWindows 2000 Professionalにはサポート・ツールとServerリソースキットの双方を、サーバにはサポート・ツールをインストールする。 |
関連リンク | ||
Free Tool Downloads(英語)(Microsoft) | ||
管理業務のための Windows 2000 リソース キット無償ツール(マイクロソフト) | ||
Windows 2000 リソースキット(マイクロソフト) | ||
Windows 2000 Server Resource Kit Tools(英語)(Microsoft) | ||
Windows 2000 Resource Kit Tools Support and Localization Policy(英語)(Microsoft) | ||
Windows 2000 サポートツール オンラインヘルプ(マイクロソフト) | ||
Windows 2000 リソースキットツール オンラインヘルプ 日本語版(マイクロソフト) | ||
Windows 2000 エラーおよびイベント メッセージ ヘルプ 日本語版(マイクロソフト) | ||
この記事と関連性の高い別の記事
- サーバ用管理ツールをクライアントPCにインストールする(TIPS)
- アップグレード インストールに潜む危険性(TIPS)
- Windows 2000向け英語版ツールのヘルプを日本語化する(TIPS)
- Windows 2000のインストールとService Packの適用を一度に行う方法(1)(TIPS)
- Windows OS向けリソースキット・ツールを入手する(TIPS)
このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
「Windows TIPS」 |
- Azure Web Appsの中を「コンソール」や「シェル」でのぞいてみる (2017/7/27)
AzureのWeb Appsはどのような仕組みで動いているのか、オンプレミスのWindows OSと何が違うのか、などをちょっと探訪してみよう - Azure Storage ExplorerでStorageを手軽に操作する (2017/7/24)
エクスプローラのような感覚でAzure Storageにアクセスできる無償ツール「Azure Storage Explorer」。いざというときに使えるよう、事前にセットアップしておこう - Win 10でキーボード配列が誤認識された場合の対処 (2017/7/21)
キーボード配列が異なる言語に誤認識された場合の対処方法を紹介。英語キーボードが日本語配列として認識された場合などは、正しいキー配列に設定し直そう - Azure Web AppsでWordPressをインストールしてみる (2017/7/20)
これまでのIaaSに続き、Azureの大きな特徴といえるPaaSサービス、Azure App Serviceを試してみた! まずはWordPressをインストールしてみる
|
|