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サブミッション・ポートを利用してメールを送信する
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解説 |
スパム・メールやウイルス・メールなどの送信を制限する技術として、最近Outbound Port 25 Blocking(以下OP25B)という技術が導入され、普及し始めている。TIPS「スパム・メールの送信を制限するOutbound Port 25 Blockingとは」では、OP25Bとは何か、OP25Bと同時に利用されるSMTPのサブミッション・ポートとは何か、について解説した。OP25Bが設定された環境では、インターネット上の任意のメール・サーバに対するSMTP接続が制限され、プロバイダが用意したメール・サーバか、サブミッション・ポートを備えたメール・サーバしか利用できなくなる。サブミッション・ポートとは、TCPの25番ではなく、(デフォルトでは)TCPの587番ポートを利用するメール・サービスである。通常のSMTPプロトコルのメール・サーバとほぼ同じであるが、認証機能を有効にして利用されることが多い。
本TIPSでは、Outlook ExpressやOutlook 2003といったメール・クライアント・ソフトウェア(メーラ)において、サブミッション・ポートを使用する方法について解説する。
操作方法 |
Outlook Express/Outlook 2000の場合
Outlook Express/Outlook 2000において、メールの送信にサブミッション・ポートを利用するには、メール・サーバへの接続アカウントにある、サーバのプロパティを変更する。認証とサブミッション・ポートの設定は別画面に分かれているので、その両方を設定する。
まず[ツール]−[アカウント]メニューで[インターネット アカウント]画面を表示させる。そしてサブミッション・ポートを設定したいアカウントの設定項目を選び、ダブルクリックするか、[プロパティ]ボタンをクリックする。
するとアカウントのプロパティ画面が表示されるので、[サーバー]タグで認証の設定をする。
SMTP認証の設定 | ||||||||||||
認証(SMTP AUTH認証)を利用するSMTPサーバの場合は、ここで設定する。 | ||||||||||||
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接続するポート番号をデフォルトの25番から587番に変更するには、[詳細設定]タブを開き、[サーバーのポート番号]−[送信メール]を変更する。
サブミッション用のポート番号の指定 | ||||||
デフォルトの25から、サブミッション・ポート用の587に変更する。 | ||||||
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Outlook 2002/2003の場合
Outlook 2002/2003の場合も、メール・サーバへの接続アカウントにある、サーバのプロパティを変更する。
まず[ツール]−[電子メール アカウント]を選択して[電子メール アカウント]ウィザードを起動する。そして[電子メール]カテゴリの[既存の電子メール アカウントの表示と変更]を選択して[次へ]をクリックすると、現在利用可能なアカウントの一覧が表示される。
その画面で該当するアカウントを選び、[変更]ボタンをクリックすると[インターネット 電子メールの設定]画面が表示される。ここで[詳細設定]ボタンをクリックし、[インターネット電子メール設定]画面の[送信サーバー]タブをクリックする。すると送信サーバの認証画面が表示されるので、必要ならばチェック・ボックスをオンにし、それぞれの値をセットする。
SMTP認証の設定 | |||||||||
認証(SMTP AUTH認証)を利用するSMTPサーバの場合は、ここで設定する。 | |||||||||
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ポート番号を変更するには、[詳細設定]タブを選択し、[サーバーのポート番号]−[送信サーバー]を変更する。
サブミッション用のポート番号の指定 | ||||||
デフォルトの25から、サブミッション・ポート用の587に変更する。 | ||||||
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関連記事(Windows Server Insider) | ||
Windows TIPS:スパム・メールの送信を制限するOutbound Port 25 Blockingとは | ||
関連リンク | ||
迷惑メール対策、「まず25番ポートの遮断とSPFを広めたい」(@IT NewsInsight) | ||
ケータイ向けのスパムはシャットアウトします、IIJ(@IT NewsInsight) | ||
25番ポートの攻防(Security&Trust ウォッチ) | ||
Outbound Port 25 BlockingワーキンググループのRecommendation参照(JEAG:Japan Email Anti-Abuse Group) | ||
RFC2476 -- Message Submission(RFC Editor) | ||
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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