ドライブ文字 (drive letter)
【ドライブ・モジ】
別名
・ドライブ・レター (drive letter)
・ドライブ名 (drive letter) 【ドライブ・メイ】
MS-DOSやWindows OS(Windows 9x、Windows NT、Windows 2000など)のMicrosoft製OSにおいて、ハードディスクやフロッピー ドライブ、CD-ROMドライブなどのブロック型デバイスに対して割り当てられるアルファベット文字のこと。各ドライブには、システムの起動時にA〜Zまでの26文字からユニークな1文字が割り当てられ、以後ユーザーは、この文字を使って特定のドライブを指定できるようになる。マウスなどを使用しないコマンドライン インターフェイスでは、これにより1文字でドライブを識別できるようになるというメリットがある。
歴史的にPC/AT互換機では、AおよびBがフロッピー ドライブに割り当てられ、C以降が順次ハードディスクに、続いてCD-ROMなどのリムーバブル ストレージに割り当てられるようになっている。これに対し、日本国内で広く普及していたNECのPC-9800シリーズでは、ハードディスクに対してAから順次ドライブ文字を割り当て、フロッピー ドライブはハードディスクの次の文字が割り当てられるようになっていた。
たとえば、フロッピー ドライブが1台、ハードディスクが2台、CD-ROMドライブが1台搭載されたPCなら、通常、ドライブ文字の割り当ては次のようになる。
(PC/AT互換機の場合)
A: フロッピー ドライブ
C: ハードディスク #1
D: ハードディスク #2
E: CD-ROMドライブ
(PC-9800シリーズの場合)
A: ハードディスク #1
B: ハードディスク #2
C: フロッピー ドライブ
D: CD-ROMドライブ
Windows OSでは、ネットワーク上の共有ディレクトリにドライブ文字を割り当てることもできる。ただしドライブ文字は26文字までしか利用できないこと、グラフィカル インターフェイスが一般化し、必ずしも1文字でドライブを識別する必要がなくなったことから、共有ディレクトリはUNC形式で指定するのが一般的になってきた。
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