ロード・バランサ (load balancer)
別名
・負荷分散装置 (load balancer) 【フカ・ブンサン・ソウチ】
最終更新日: 2002/08/27
ロード・バランシングを行うための装置。クライアント・システムやユーザーからの要求を複数のサーバに分散して配分し、システム全体を効率よく稼動させるために使われる。またシステム障害やメンテナンスなどで一部のサーバが利用できなくなったとしても、処理をほかのサーバに振り向けておけば、サイト全体を止めることなく、システムの稼動を続けることが可能になる。
例えば大規模なオンライン・ショッピング・サイトでは、季節や曜日、時間帯などによって、利用者の負荷が集中する場合がある。このようなときに備えて、サイト側では、複数のサーバを用意するなどして、ユーザー・トランザクションの処理能力を高めるのが一般的である。しかしこれら複数のサーバが能力を最大限に発揮し、システム全体としての処理能力を向上させるには、個々のトランザクション処理が高速化されるだけでなく、集中したトランザクションを複数のサーバに均等に分散・配分する処理が欠かせない。そこでインターネットとWebサーバ・システムの間にこのロード・バランサを配置し、ユーザーからの要求はすべてロード・バランサで受け付けるようにする。そして各サーバの稼動状況を考慮して、もっとも適切なサーバに要求を振り向ける。またロード・バランサ自身の障害も考慮して、冗長構成で使われることも多い。
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