PC100
【ピー・シー・ヒャク】
別名
・PC/100 【ピー・シー・ヒャク】
最終更新日: 2002/08/15
PCで利用する目的で、100MHzのクロック周波数で動作するSDRAMとそのメモリ モジュールの仕様を定めた規格。100MHz動作のSDRAMに関して、電気的特性や信号タイミング、温度特性、信号/電源ピンの配列、機能などが規定されている。また、100MHz動作のSDRAMを用いたPC用のメモリ モジュールについても、電気的特性や形状などが規定されているほか、SPD(Serial Presence Detect)と呼ばれるメモリ モジュールごとの仕様の差を吸収するしくみに関しても、仕様が定められてる。こうした100MHz動作のSDRAM関連の規格は、半導体チップの規格を策定しているJEDECが基本的な仕様を定めているが、これをベースにしてIntelがPC用にまとめたのがPC100 SDRAM規格である。
最大100MHzで動作するメモリ サブ システムを持つPCには、PC100対応のSDRAMを搭載したDIMMなどのメモリ モジュールが必要となる。またPC100対応SDRAMは、100MHzはもちろん、例えば66MHzなど、より低いクロック周波数のメモリ サブ システムでも動作する(ただし、PCベンダがPC100対応SDRAMでの動作を保証していない場合もある)。逆に133MHzなど100MHzを超えるクロック周波数では、PC100対応SDRAMは正しく動作しない。この場合はPC133対応SDRAMを用いたメモリ モジュールが必要になる。
モジュールの規格名 | チップの規格名 | チップの種別 | モジュールの帯域幅 | クロック周波数 | データ幅 |
DIMM | |||||
PC66 | − | SDR SDRAM | 0.53Gbytes/s | 66MHz×1倍 | 64bit |
PC100 | − | SDR SDRAM | 0.80Gbytes/s | 100MHz×1倍 | 64bit |
PC133 | − | SDR SDRAM | 1.06Gbytes/s | 133MHz×1倍 | 64bit |
PC1600 | DDR-200 | DDR SDRAM | 1.60Gbytes/s | 100MHz×2倍 | 64bit |
PC2100 | DDR-266A/266B | DDR SDRAM | 2.13Gbytes/s | 133MHz×2倍 | 64bit |
PC2700 | DDR-333 | DDR SDRAM | 2.66Gbytes/s | 166MHz×2倍 | 64bit |
PC3200 | DDR-400 | DDR SDRAM | 3.20Gbytes/s | 200MHz×2倍 | 64bit |
RIMM | |||||
− | PC600 | Direct RDRAM | 1.20Gbytes/s | 300MHz×2倍 | 16bit |
− | PC700 | Direct RDRAM | 1.42Gbytes/s | 356MHz×2倍 | 16bit |
RIMM1600 | PC800 | Direct RDRAM | 1.60Gbytes/s | 400MHz×2倍 | 16bit |
RIMM2100 | PC1066 | Direct RDRAM | 2.13Gbytes/s | 533MHz×2倍 | 16bit |
RIMM4200 | PC1066 | Direct RDRAM | 4.26Gbytes/s | 533MHz×2倍 | 32bit |
PC/サーバ用メモリ・モジュール規格の種類 | |||||
PCやサーバで利用されるメモリ・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM系のDIMMとRDRAM系のRIMMに大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM系はモジュール側に、またRDRAM系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECCの分を含めていない。 |
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参考リンク
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■IntelのPC用SDRAMに関するホームページ
PC用SDRAMとそのメモリ モジュールの仕様を定めた文書などが掲載されている。
■JEDECのホームページ
半導体関連の規格策定を行っている団体