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PC66

【ピー・シー・ロク・ロク、ピー・シー・ロクジュウロク】

別名
PC/66 【ピー・シー・ロク・ロク、ピー・シー・ロクジュウロク】

最終更新日: 2002/08/15

 PCで利用する目的で、66MHzのクロック周波数で動作するSDRAMの仕様を定めた規格。66MHz動作のSDRAMに関して、電気的特性や信号タイミング、温度特性、信号/電源ピンの配列、機能などが規定されている。また、66MHz動作のSDRAMを用いたPC用のメモリ モジュールについても、電気的特性や形状などが規定されている。こうした66MHz動作のSDRAM関連の規格は、半導体チップの規格を策定しているJEDECが基本的な仕様を定めているが、これをベースにしてIntelがPC用にまとめたのがPC66 SDRAM規格である。

 最大66MHzで動作するメモリ サブ システムを持つPCには、PC66対応のSDRAMを搭載したDIMMなどのメモリ モジュールが必要となる。100MHzなど66MHzを超えるクロック周波数では、PC66対応SDRAMは正しく動作しない。この場合はPC100対応SDRAMを用いたメモリ モジュールが必要になる。

 当初、66MHz動作のSDRAM DIMMには、製品ごとの仕様の差を吸収するしくみであるSPD(Serial Presence Detect)が搭載されていなかった。PC66では、SPDをDIMMに搭載するよう定められている。

モジュールの規格名 チップの規格名 チップの種別 モジュールの帯域幅 クロック周波数 データ幅
DIMM
PC66 SDR SDRAM 0.53Gbytes/s 66MHz×1倍 64bit
PC100 SDR SDRAM 0.80Gbytes/s 100MHz×1倍 64bit
PC133 SDR SDRAM 1.06Gbytes/s 133MHz×1倍 64bit
PC1600 DDR-200 DDR SDRAM 1.60Gbytes/s 100MHz×2倍 64bit
PC2100 DDR-266A/266B DDR SDRAM 2.13Gbytes/s 133MHz×2倍 64bit
PC2700 DDR-333 DDR SDRAM 2.66Gbytes/s 166MHz×2倍 64bit
PC3200 DDR-400 DDR SDRAM 3.20Gbytes/s 200MHz×2倍 64bit
RIMM
PC600 Direct RDRAM 1.20Gbytes/s 300MHz×2倍 16bit
PC700 Direct RDRAM 1.42Gbytes/s 356MHz×2倍 16bit
RIMM1600 PC800 Direct RDRAM 1.60Gbytes/s 400MHz×2倍 16bit
RIMM2100 PC1066 Direct RDRAM 2.13Gbytes/s 533MHz×2倍 16bit
RIMM4200 PC1066 Direct RDRAM 4.26Gbytes/s 533MHz×2倍 32bit
PC/サーバ用メモリ・モジュール規格の種類
PCやサーバで利用されるメモリ・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM系のDIMMとRDRAM系のRIMMに大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM系はモジュール側に、またRDRAM系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECCの分を含めていない。

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