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PowerPC

【パワー・ピー・シー】

最終更新日: 1999/09/20

 IBM、Motorolaが共同開発し、1993年に発表したマイクロプロセッサファミリの名称。IBMのRISC System/6000ワークステーションで実装されていたPOWERアーキテクチャをベースに、マイクロプロセッサ向けに最適化を図ったもの。単一アーキテクチャで、組み込み用途からハイエンドワークステーションまで、幅広い性能レンジをカバーするという特徴を持つ。

 PowerPCはRISCアーキテクチャのスーパースカラー・マイクロプロセッサであり、発表当初からダイサイズ(チップの大きさ)が小型で、低コストで性能の高いプロセッサであった。初期バージョンであるPowerPC 601はMacintoshに採用され、PowerMacとして普及させることに成功した。この後、PowerPCアーキテクチャ上にWindows NTも移植されたが、Windows NT 4.0からはサポートが中止された。

 現行のPowerPCプロセッサファミリは次のとおり。

■PowerPC 400ファミリ――組み込み用途向けに、各種の周辺コントローラなども統合化した、低消費電力の高性能プロセッサ。

■PowerPC 600ファミリ――デスクトップ〜ワークステーション〜サーバレベルまでをターゲットとした高性能プロセッサ。エントリレベルから、マルチプロセッサシステムをサポートした604eまで、数多く揃っている主力ファミリ。

■PowerPC 700ファミリ――600ファミリ後継の高性能プロセッサ。Appleでは、第3世代を意味する、G3(Generation 3)と呼んでいる。

■PowerPC 7xxxファミリ――G3の後継のプロセッサファミリ。通称G4。Velocity Engineと呼ばれるSIMD型の演算機能の強化が行われている。

■PowerPC ASファミリ――IBMのビジネス用途向けコンピュータ、AS/400シリーズのためのプロセッサ。64bit PowerPCアーキテクチャを実装。

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