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PCI-ISAブリッジ (PCI-ISA bridge)

【ピー・シー・アイ・アイサ・ブリッジ】

最終更新日: 2000/03/09

 PCIデバイスとISAデバイスの間で相互にデータをやり取りするための回路。PCI-ISAブリッジは、PCIバスとISAバスのインターフェイスを両方とも備え、一方のバスからのデータをもう一方のバスへ相互に転送できる。

 PCI-ISAブリッジは、PCIデバイスを既存のISAデバイスと同時に利用するために考案された。原理的には、PCIバスを備えるPCなら、PCI-ISAブリッジを追加することで、設計上ISAバスを比較的容易に実装できる。また、いったん各デバイスのシステム リソースを設定すれば、ソフトウェアからデバイスを利用する際にバスがPCIなのかISAなのか、区別をする必要はない。しかし、プロセッサから見るとISAバスはPCIバスを経由して接続されているため、ISAデバイスとのデータ転送時には必ずPCIバスも同時に使用される。そのため、たとえばISAデバイスからデータを読み出している最中、その間ほかのPCIデバイスはPCIバスを利用できない。ISAバスの転送レートはPCIバスよりずっと遅いため、PCIデバイスにとっては長い時間ISAデバイスのせいで待たされてしまうことになる。そのため、PCIのリビジョン2.1からは、この問題を解消するしくみが設けられている。

 PCIとISAの両方に対応するPCのチップセットの場合、一般的に、PCI-ISAブリッジはSouth Bridgeと呼ばれるチップに内蔵される。South Bridgeには、PCI-ISAブリッジのほか割り込みコントローラやDMAコントローラのほか、IDEやUSBのインターフェイスなどPCIデバイスも組み込まれることが多い。製品によってはさらにシリアルポートやパラレルポート、PS/2ポートまで内蔵している場合もある。

 すでにISAデバイスはレガシーデバイスとして扱われているため、チップセットによってはPCI-ISAブリッジは標準装備されず、オプションとして扱われることも多くなってきた。

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