インドオフショアではどの契約形態がお得?
2008/12/15
インド人エンジニアの日常
本コラムでは、インドや日本で活躍するインド人エンジニアの日常などを紹介していきます。
名前:Siddharth Deshmukh(シッダールタ・デシュムク)さん:34歳
ShimBi Computing Laboratories Pvt. Ltd 代表取締役社長
・プロフィール
インドにて2005年に「ShimBi Computing Laboratories Pvt. Ltd」を設立。日本市場にフォーカスし、日本の最も近くにある「隣のインド企業」を目指して、インターネットアプリケーションの開発や、インドオフショアシステム開発を提供中。2008年11月よりインド拠点に続いて横浜に日本オフィスをオープンした。
Q1. 日本市場にフォーカスとのことですが、売り上げの何%が日本企業の仕事ですか
80%以上です。
Q2. 主にどんなシステムをターゲットとしますか?
日本に進出しているインド大手IT企業は、金融系を中心に大型システムをターゲットにしていますが、私たちは中小企業のWebアプリケーション開発をターゲットとしています。得意なテクノロジはPHPとJavaです。2009年からはRubyも対応可能とします。
Q3. どのような契約形態を取っていますか
- - PR -
中小規模のシステム案件が多いため、開発請負契約型が多いです。初期開発以後のメンテナンスは開発委任契約型とする場合もあります。
Q4. 日本企業に求めることは何ですか?
インドのITベンダと開発をする際、“商習慣の違うインド側と開発をしている”という点を常に意識してほしいと思います。
「日本IT企業のようなインドITベンダがあったらよい」と思われるかもしれませんが、残念ながらそのようなベンダを探すのは難しいと思います。
私たちインドITベンダ側も、“商習慣の違う日本企業と開発を進めている”ということを常に意識しています。お互いの商習慣の違いを確認しながら、最終的にはパートナーとして認めていただきたいと思います。
ソフトブリッジソリューションズジャパン株式会社
ビジネスソリューションブループ オフショア開発コンサルタント
岐阜県中津川市生まれ。金沢大学卒業。2000年大学卒業後、大手国内メーカーにSEとして入社。2006年ソフトブリッジソリューションズジャパン株式会社入社。
現在インドオフショア開発に従事。1年のうち数カ月はオフショア拠点のインド・プネ市で過ごす。
今回は、インドオフショア開発における契約形態による違いを解説する。インドオフショア開発でも、日本の国内開発と同様で、基本的には「開発請負契約型」「開発委任契約型」「混同契約型」の3形態に大きく分類できる。
開発請負契約型はシステム開発の成果に対して責任を負う契約で、事前に納期、費用、成果物などを決定した後、プロジェクトを進める形態。長所は事前に作業範囲やスケジュール、費用をインドのベンダに確約させることができる点で、短所は仕様変更&考慮不足が発生した際の調整が困難を極める点だ。
開発委任契約型は合意したスキルレベルの技術者が人月単位で提供され、システム開発の成果に対して責任を負わない契約。具体的にはある一定期間で発注する仕事量の最低保証を行い、インド側に専任技術者を一定期間確保する。長所はコアとなる中心メンバーを長期間確保でき、専任にすることができる点だ。短所は、ある一定期間で発注する仕事量の最低保証を行うため、仕事がなくても一定の支払いが発生する点だ。
混同契約型は、開発請負契約型と開発委任契約型を組み合わせたもので、長所と短所の両方が混在する。
| Page1 インドオフショア開発における一般的な契約形態 |
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| Page2 インドオフショア開発における契約形態における長所/短所 |
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| Page3 インド人エンジニアの日常 |
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