凸版印刷、ICタグ活用のクリーンルーム内工程管理システムを稼働

2006/9/22

 凸版印刷と日本オラクルは9月21日、凸版印刷の熊本工場向けにクリーンルーム内で使用するICタグを活用した「オンチップカラーフィルタ工程管理システム」を構築したと発表した。本年4月から試験運用を開始しており、9月末より本格稼動する予定。

 同システムは、クリーンルーム内の各製造工程において作業工程を管理し、製品をトレースするシステム。半導体ウエハの容器で工程間搬送に使われる「SMIF-Pod」にICタグが付いたインデックスカードを貼り、クリーンルーム内のすべての工程を管理する。読取距離が長い2.45GHzの周波数帯を使用したICタグ・システムを使い、機器の改良により100台以上のリーダ/ライタを狭い室内で運用できる。RFIDシステムには凸版印刷の「TesStar(テススター)」、RFIDミドルウェアには日本オラクルの「Oracle Sensor Edge Server」を採用している。

 凸版印刷では、多品種・多工程を要するオンチップカラーフィルタの効率的な生産体制を確立し、生産拡大を図る。また凸版印刷と日本オラクルは今後、BIツール「Oracle Business Intelligence」などを併せて同システムを発展させ、「クリーンルーム内工程管理システム」として外部販売を視野に入れた展開を計画している。

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日本オラクルの発表資料
凸版印刷

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