サンがUltraSPARC III搭載の
ワークステーションを発表

2000/10/11

新製品「Sun Blade 1000」

 サン・マイクロシステムズは10月10日、同社64bitハイエンドプロセッサの「UltraSPARC III」を搭載したワークステーション「Sun Blade 1000」を11月下旬以降(UltraSPARC-900MHz搭載モデルは2001年第1四半期)より出荷開始すると発表した。

 Sun Blade 1000は、プロセッサにUltraSPARC III-750MHzまたは900MHzを採用、最大2基構成まで対応する。これにより、900MHzのUltraSPARC IIIを搭載したモデル「Sun Blade 1000 Model 1900」では、482 SPECfp2000、467 SPECint2000の演算性能を実現するという。

 また、システムバスやI/Oまわりにも改良が加えられている。既存の「Sun Ultraワークステーション」のシステムアーキテクチャ「UPA(Ultra Port Architecture)」を進化させた「Sun Fireplane」を採用することで、ピーク時のデータ転送能力が4.8GB/sと、従来比約2.5倍の性能を引き出せるようになった。さらに、CPUとメモリを直結する専用バスの採用で巨大なメモリ空間を必要とするシミュレーションなどでの性能を向上させたほか、内蔵ディスクのインターフェイスに100MB/sの転送速度をもつFC-AL(Fibre Channel Arbitrated Loop)を用いることで高速アクセスを実現させている。

 同社では、今回の製品発表に合わせて、「Sun Upgrade Allowance Program(Sun UAP)」というアップグレードプログラムも発表した。これは、ユーザーが新製品を購入後、同社が指定した既存製品を60日以内に返却することで、製品のディスカウントが行われるもの。今後、新製品が発表されるごとに新たなアップグレードパスを提供する予定だという。

モデル名
価格
プロセッサ
メモリ
HDD
グラフィックカード
Sun Blade 1000 Model 1750
129万1000円
UltraSPARC III-750MHz×1
512MB
18GB
Creator3D
Sun Blade 1000 Model 1750
193万7000円
UltraSPARC III-750MHz×1
1024MB
18GB
Elite3D-m6
Sun Blade 1000 Model 2750
258万3000円
UltraSPARC III-750MHz×2
1024MB
36GB
Creator3D
Sun Blade 1000 Model 1900
258万3000円
UltraSPARC III-900MHz×1
1024MB
36GB
Creator3D


[関連リンク]
Sun Blade 1000の製品紹介ページ
サン発表のプレスリリース

[関連記事]
「MSとIntelは重要な懸案ではない」とサンのマクネリ氏 (@ITNews)
Linuxにスポットを当てたSunとCobaltの合併 (@ITNews)

 

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)