コラボレーション機能が大幅に強化された
Exchange 2000 Serverが登場

2000/11/11

 マイクロソフトは11月10日、同社メッセージング&コラボレーションサーバの最新版「Microsoft Exchange 2000 Server」および、「Microsoft Exchange 2000 Enterprise Server」「Microsoft Exchange 2000 Conferencing Server」の各関連製品を発売した。

 今回の発表に合わせる形で11月9日から2日間にわたり開催された開発者向けカンファレンス「Microsoft Exchange&Collaboration Solutions Conference 2000」の基調講演で、マイクロソフト代表取締役社長 阿多親市氏は「これまでメッセージングツールと思われてきたExchangeだが、ナレッジワーカーの生産性を向上させる各種機能を盛り込んだ」と、今回のExchange 2000が従来バージョンに比べ、ドキュメント管理やワークフロー処理などコラボレーション機能が大幅に強化されたことを強調した。

 その中で、実際にデモストレーションを交えつつ、カスタマイズ可能な情報ポータル「デジタルダッシュボード」、文書管理や検索機能を提供するナレッジマネジメントサーバ「Tahoe(開発コード)」、同社の発売するVisualツールのように各種パーツを組み合わせて視覚的にコーディングが可能なワークフロー作成ツール「Workflow Designer」、どのデバイスやソフトウェアからでも自在に情報を閲覧可能な「Web Storage」、といった新機能・新製品を紹介した。

 メッセージング機能においても、いわゆるチャット機能を提供する「インスタントメッセージング」、電子会議機能を提供する「Conferencing Server」といった新機能の追加が行われた。さらに、Windows 2000に完全対応することで、Active Directoryとの連携や4ノードクラスタリングを実現、Exchangeの保持するデータを分散管理することが可能となりパラレルバックアップ(並列してバックアップ処理することでバックアップ/リストアにかかる時間を短縮できる)もサポートするなど、スケーラビリティや可用性、柔軟性の面での強化も図られているという。

 今回の発表のタイミングで、Exchange 2000の各種機能が体験できる専門サイト「Exchange2000j.com」を開設、120日間使用可能な評価版のダウンロードサービスも開始される。

[関連リンク]
Exchange 2000発売のプレスリリース(10/6付け)
Exchange2000j.com
Exchange 2000 120日評価版ダウンロード

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