野村総研、携帯端末などフロントとレガシーを統合するEAI

2001/1/30

 野村総合研究所は、携帯端末などWebを中心としたフロントシステムと基幹システムとを統合するプラットフォーム製品、「オブジェクトワークス」を発表した。

 通常のEAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)がバックエンドのシステム間をつなぐコンセプトであるのに対し、同社では、フロントシステムとバックエンドシステムとを統合する「フロントEAI」を提唱してきた。新製品はそのコンセプトに基づいた製品。

 製品は、「マルチチャネル統合サービス」「バックエンド統合サービス」「共通機能統合サービス」の3分野計8コンポーネントから構成される。製品の導入により、既存の基幹アプリケーションと、Webブラウザをはじめ、PC、携帯電話やPDAなどの端末と接続するシステムの開発が行えるほか、独立した業務アプリケーションを組み合わせ、1度に処理し結果表示することも実現できる。

 すでに稼働実績をもち、今後、金融を中心に積極的に販売活動を行う模様。同社は2000年10月に発足した「EJBコンソーシアム」(2000年10月21日付け記事「EJBコンポーネントに関する規約を策定するコンソーシアムが発足 」参照)に加入しており、今回の新製品はEJBコンポーネント普及への取り組みの一環としている。

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野村総研の発表資料

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