ノキア、クラスタ構成可能なSSLアクセラレータを発売
2001/4/25
「CA200」 |
ノキア・ジャパンにおけるセキュリティ・ネットワーク製品事業部門のノキア・インターネット・コミュニケーションズは4月24日、WebサーバのSSL(Secure Sockets Layer)処理の負担を軽減するSSLアクセラレータ2製品「CA200」「CA600」を発表した。
SSLは、主にWebサーバとWebブラウザ間の通信を暗号化して、安全な通信を実現する技術。だが、暗号化の処理の際にWebサーバに対して多くの負荷をかけるため、システム全体のボトルネックとなる可能性が高い。SSLアクセラレータを用いることで、Webサーバに対する負担を減らし、サイト全体のレスポンス改善が可能になる。
同製品の特徴は、2〜3ノードでのクラスタ構成をとることが可能な点。同社が特許をもつ独自のIPクラスタリング技術を採用しており、1秒未満でのアクティブ・セッション・フェイルオーバー(クラスタ内のノードで障害が発生しても、セッションを維持したまま他のノードにフェイルオーバーが可能)のほか、各ノードへのロードバランシングが可能となっている。クラスタ対応により、障害時以外にも、メンテナンスの際にクラスタ全体はアクティブにしたまま、特定のノードだけをオフラインにして作業することが可能である。
携帯電話で有名な同社だが(GSM対応携帯電話では世界シェアNo.1)、CheckPointのFirewall-1をプリインストールしたファウアウォール・アプライアンス「IP」シリーズなど、最近はインターネット・セキュリティにフォーカスしたネットワーク製品をリリースし、好評を博している。ノキア・ジャパン ノキア・インターネット・コミュニケーションズ営業部長 清水哲夫氏は同社のこの取り組みについて、「IPセキュリティ分野は、ノキアの中長期戦略において、第3世代のインターネットに対応したモバイル端末の戦略を支えるうえで重要なもの」と説明する。
CA200/CA600とも、5月21日より同社代理店を通して販売を開始する予定。価格は、CA200が466万円、CA600が587万円となっている。
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ノキア・ジャパン
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