テンプスタッフ、インテルとLinux/Javaエンジニア育成事業

2001/5/11 

 人材派遣業者のテンプスタッフは5月10日、インテルなどと協業して、実践的なトレーニングを通じてノウハウを身につけたLinuxおよびJavaエンジニアを提供する事業を開始すると発表した。6月1日からの事業開始が予定されている。

 トレーニングを行うのは、テンプスタッフが設立した新会社「エクスト株式会社」。トレーニングを受けたエンジニアは、テンプスタッフの派遣を通じて、インテルのパートナー企業群に就業することになる。エクストでは、毎月10人程度のITエンジニアの輩出を想定し、初年度80〜100名の育成を目指す。

 仕組みとしては、まずエクストによる選考試験があり、合格した人間がトレーニングを受けられる。対象となるのは、C、C++、VBなど他言語での開発経験が2年程度あるエンジニアか、ITスクールなどで基本的な知識が身についている人が想定されている。選考試験後は、テンプスタッフに登録される形になるため、トレーニングを受ける人間に費用は発生せず、研修中は15万円、派遣時には30〜40万円(当初)の給料が支払われる。

 トレーニングは、LinuxやJavaの基礎などの座学による集中教育が2カ月あり、スキルジャッジのあと、OJTとしてパートナー企業で実際の開発プロジェクトに3〜6カ月程度参加し、最終的に顧客企業で就業することになる。また、就業後にも3カ月に1度、定期的に再教育、情報交換といったスキルのブラッシュアップが行われる。

 このプログラムの目的は、LinuxとJavaによるサーバサイドWebアプリケーション開発エンジニアの育成。トレーニングの内容は、IA(インテルアーキテクチャ)をベースにしたLinux環境でのJ2EEにフォーカスして、フレームワーク(cFramework、FTK/WATS Framework)を利用した実践的な開発手法を身につけるものとなる。

 OJT/研修後の派遣先は、インテルが行っているeBSP(e-ビジネス・ソリューション・プロバイダ)プログラムに参加しているメンバー企業となる。インテルは、このeBSPプログラムを通じて協力するほか、技術面や教育スキーム指導などでも支援を行う。また、eBSPプログラムメンバ企業のイーシー・ワン、ファモティク、テンアートニも教育支援、スキル評価などで協力する。

[関連リンク]
エクスト
テンプスタッフ
インテルの発表資料

[関連記事]
インテル、eビジネス導入支援プログラムを発表 (@ITNews)
人材育成セミナーで明らかになったエンジニアの条件は? (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)