IBM、全製品をワイヤレス対応に

2001/5/23

 米IBMは、米国時間5月21日、同社のすべてのパソコンやサーバ、モバイル機器、ソフトウエア、サービス、ソリューションを無線対応にして提供するという戦略を発表した。

 同社が発表した新たな製品、技術、サービスの概要は以下のとおりである。

・無線携帯端末
 ThinkPadとWorkPadの無線機能を拡張する。無線LAN規格「IEEE 802.11」に対応させ、ThinkPadに同社が開発した無線LAN用のデュアルアンテナをディスプレイ内に内蔵する。このアンテナは他社製のパソコンに使われているものより受信感度が高いという。WorkPadでは、2種類の新製品を予定している。

・IBMサーバ用無線技術
 e-Server製品群では、最新の遠隔無線管理技術「IBM eServer Wireless Remote Management」を提供。管理者はインターネット電話、PDAやWebブラウザといった一般的な携帯端末から、無線によるサーバ制御が可能になる。またサーバ・アプリケーションを無線機器向けに拡張する。

・無線インフラ・サービス
 IBM Global Serviceが新サービス「Instant Wireless LAN」を提供する。同サービスでは、ハードウェア、ソフトウエア、インストールサービスを包括的に提供し、高速で信頼性の高い無線データ転送環境を実現する。

・無線技術を提供するコンポーネント
 IBMは三菱電機と共同で、第3世代(3G)携帯電話向けに低電力のマイクロチップを開発する。IBMがシリコン・ゲルマニウム(SiGe)製造技術でマイクロチップを製造し、三菱電機がそれを3G携帯電話に搭載する。

・無線ビジネス・パートナー
 IBMは9万社のビジネス・パートナーを通じて、無線ソリューションの市場投入を促進する各種プログラムを実施する。

[関連リンク]
米IBMの発表資料(英語)

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