WAP2.0プレビュー版がリリース、ドコモのFOMAも追随か?

2001/8/3

 WAP(Wireless Application Protocol)の標準化を進める業界団体WAPフォーラムは米国時間8月1日、「WAP 2.0」のパブリックレビュー版をリリースした。

 WAP 2.0向けの記述言語は「WML(Wireless Markup Language)2.0」となり、XHTMLとCSS(Cascading Style Sheets) Mobile Profileに対応する。セキュリティ機能としては、TLS(Transport Layer Security)プロトコルに対応。

 WAP 2.0は新機能として、データ同期化機能、マルチメディア・メッセージング・サービス(MMS:Multimedea Mesaging Service)、携帯電話のデータ管理機能(Persistent Storage Interface)、端末の遠隔管理機能、ピクトグラム(絵文字など)などを備える。さらに、無線テレフォニー(WTA:Wireless Telephony Application)、プッシュ機能、ユーザーエージェントプロファイル(UAPROF:User Agent Profile)などの機能向上を図った。

 データ同期化機能はSyncMLプロトコルをベースにし、Wireless Session Protocol(WSP)とHTTP/1.1に対応する。

 また、NTTドコモはスウェーデンのエリクソン社と共同で、WAPフォーラムに対してWAP 2.0の仕様の提案を行い、それが全面的に採用されたことを発表した。ただし、詳細は明らかにされていない。また、現在試験サービス中の「FOMA試験サービス」のiモードサービスではWAP 2.0と同等の仕様を採用しており、同社ではすみやかに移行できるように検討を進めていくという。

[関連リンク]
WAPフォーラムの発表資料
WAP 2.0 Technical White Paper
NTTドコモの発表資料

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