リバーストーン進出で、日本でのMANは盛り上がるか!?

2001/9/28

 MAN(Metro Area Network:メトロポリタン・エリア・ネットワーク)向けネットワーク機器の開発/販売を行うリバーストーン・ネットワークは9月27日、アジア地域への本格展開の一環としての日本法人設立と、今後の事業展開についての発表を行った。

 リバーストーン・ネットワークは、旧Yago Systems(1998年にケーブルトロン・システムズによって買収)の技術者集団がケーブルトロンよりスピンアウトして設立した会社。近年、米国をはじめ、全世界で盛り上がりつつあるMANサービス向けに、各種ルータ製品を提供している。

米リバーストーン・ネットワーク社長兼CEO ロミュラス・ペレーラ氏

 MAN向けルータの分野では、ネットワーク機器最大手のシスコシステムズをはじめ、エクストリーム・ネットワークス、ジュニパー・ネットワークス、ファウンダリー・ネットワークスなどの競合ベンダーがひしめいている。米リバーストーン・ネットワーク社長兼CEOのロミュラス・ペレーラ氏は、「これらの競合ベンダーのルータ製品は、基本的にエンタープライズ分野にフォーカスしている。そのため、MANに必要な基本的な要素が欠けていたりする。リバーストーンは当初からMANにフォーカスしており、その点が強みだ」と話す。

 さらに同氏は、「MANのサービス事業者にとって、いかにサービスに付加価値を付けるかが“かぎ”となる。バックボーンのルータでは単純に処理スピード重視の傾向が強いが、リバーストーンでは、SLA提供に必須な帯域制御、VPN構築のためのMPLS/IPSecへの対応、データ統計による課金処理など、MANサービス提供にとって必要な各種機能も用意しているのが特徴だ」と、より高い品質や競争力を維持するためにも、付加サービスの重要性を唱える。

 今回、同社は日本をはじめ中国、香港、韓国、シンガポールにオフィスを開設、アジア地域での本格展開を開始した。日本におけるMAN構築例は少なく、まだまだ発展途上にあるといえる。同社の日本への本格進出により、MANに代表される広域イーサネット技術によるネットワーク接続の盛り上がりが期待される。

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