次世代Java、J2EE1.3でアプリケーション構築は変わるか?

2001/10/02
Thursday, September 27, 2001, 3:11 PM ET. InternetWeek By Richard Karpinski

 米サン・マイクロシステムズは先週、J2EEの最新版となるJ2EE 1.3を発表した。これにより、サーバサイドのJava開発をさらに促進していくことになる。

 J2EE 1.3は、新しい仕様を含み、より複雑なビジネス・アプリケーションの開発をサポートする。サンのJ2EEコンパチビリティを検証するためのテストキットも同梱される。アプリケーション・サーバおよびツールのベンダ各社は、このテストキットに合格し、J2EE対応として認められる必要がある。

 調査会社のGIGA Information Groupのアナリスト Randy Heffner氏によれば、これまで多くのeビジネスがJ2EEベースのアプリケーションで構築されているが、最新版はより高度なアプリケーションをサポートするという。「アプリケーションの構築に関しては、さまざまなアプリケーションのシナリオが実現されるような成熟点にはまだ達していない」と語る同氏は、年末には登場する予定のJ2EE準拠の製品を楽しみにしているという。

 すぐにでも「WebSphere」を対応させるといったIBMのほかにも、BEAシステムズやiPlanetといったベンダはすぐさま、製品をJ2EE 1.3に準拠させることを発表した。コンピュータ・アソシエイツは、「Unicenter」と「Cool:Joe」に1.3のサポートを加えたと発表している(まだサンからの認証は受けていない)。

 J2EE 1.3は、Javaアプリケーション・サーバを代表的なERP、CRM、SFAなどの製品と統合するためのコネクタがあらかじめ用意されているほか、“Message-Driven Bean”と呼ばれるアプリケーション内でのメッセージング・キーのコンポーネント・モデルもサポートする。また、アプリケーションの開発と発行を容易にする新機能を持つEJB 2.0をサポートするほか、XML統合機能、JavaServer Pagesとサーブレットのサポートも強化された。

 Javaアプリケーション・サーバは広く利用されるようになった。今後は、アプリケーション・サーバを利用した、真の意味でのコンポーネント・ベースの開発が課題となる。「そのためにもEJB 2.0を最新版のコア機能としてサポートする必要がある」と、「JRun」を提供している米マクロメディアの開発部門ディレクター Eric Schott氏はいう。

 これに付随する動きとして、米マイクロソフトは先週、同社のデータベース「SQL Server 2000」にJava Database Connetivityドライバを追加する予定であると発表した。

[英文記事]
Sun Releases Next-Gen Java

[関連リンク]
サンのJ2EEのページ

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