[JavaOne開催]
サン、J2EEでWebサービスをサポート
2001/6/6
米国時間6月4日、サンフランシスコで「2001 JavaOne Developer Conference」が開幕した。米サン・マイクロシステムズが主催するこの開発者会議は今年で6年目。今回は約350社が参加し、1週間にわたり500以上のセッションが開かれる。同社は開催にあたり、Java技術に関して今後の方向性を明らかにした。
今年のハイライトはWebサービスとモバイルのようだ。「JavaとXMLがWebサービスを支える。いま、Webサービスを構築している開発者が使っているのはJavaだ」と同社Vice President ＆ General ManagerのRich Green氏は、JavaがWebサービスを構築し実装するプラットフォームとして利用されていることを強調。同氏はさらに、「.NETとは違い、Javaを使う開発者はスクラッチから書く必要はない」として、開発者にJavaプラットフォームの利用を呼びかけている。
・「Web Service Pack」の提供
「Web Service Pack」は、Webサービス構築に必要な機能をオール・イン・ワンにしたもの。Java 2 PlatformをベースにAPIとアーキテクチャにより構成される。なかでも「JAX Pack」といわれるXMLベースのJavaのAPIでは、Java API for XML Processing（JAXP）、Java API for XML Registries（JAXR）、Java API for XML Messaging（JAXM）などの機能が盛り込まれる予定。
同製品に対応する統合開発ツールは、ボーランドやウェブゲインといった各ベンダーから提供されるという。この「Web Service Pack」はダウンロードサービスにより入手できる予定だが、時期などは明らかにされていない。
・J2EEでWebサービスをサポート
J2EEの次期バージョンではWebサービスにネイティブ対応させる予定。現在、Java Community Process Programにて、現行のものと完全な互換性を持てるよう対応が進められている。要求の高い技術には、XML、UDDI、ebXML、SOAPなどがあるという。
モバイルに関しては、キャリア各社でJ2ME（Java 2 Platform Micro Edition）技術の搭載が進んでいることを強調。同社によれば、現在350万台の対応端末が出荷されており、2001年にはこの数は2000万台に達する見込みだという。現在、NTTドコモ、韓国LG
Telecom、米NextelがJ2ME実装のプラットフォームの提供を行っている。搭載を発表しているキャリアにはJ-フォン、KDDIをはじめ、英Vodafoneなど数社ある。
[関連リンク]
米サン・マイクロシステムズの発表資料（英語）
[関連記事]
SunがWebサービス戦略発表――ライバルMSへの回答
（＠ITNews）
Webサービスで攻勢をかけるIBM（＠ITNews）
e-servicesでサービス中心のコンピューティングを実現、HP
（＠ITNews）
製品体系を一新しシェア拡大を図るiPlanet
（＠ITNews）
eビジネスの未来を保証する、と宣言したBEA
（＠ITNews）
サン、PtoP技術「Jxta」をオープンソースとして公開（＠ITNews）
「IBMを凌ぐ」とサンのエド・ザンダーCOO（＠ITNews）
米MS、Webサービスの新基盤「HailStorm」を発表
（＠ITNews）
Webサービス、各社の発表相次ぐ
（NewsInsight）
Java搭載携帯、3社の仕様が出揃う
（NewsInsight）
情報をお寄せください：
最新記事
 |
|
|
|
|
