Webサービスの実用化に向け、教育コースや団体が設立
2001/10/12
Webサービスが興味段階から、実際の構築段階に入り始めたようだ。この2日間に発表された2本のニュースを紹介する。
■ Webサービス推進委員会が発足
XMLコンソーシアムは10月12日、「Webサービス推進委員会」を発足させることを発表した。設立の目的は、Webサービスの普及啓蒙と実用化の促進のため。
同コンソーシアムでは、XMLを基盤技術としたWebサービスはビジネスに与えるインパクトが強いと判断し、今回の推進委員会の発足に至った。今後、コンソーシアム内の基盤技術部会、応用技術部会、モデル研究部会と連携をとりながら、以下のような活動を予定している。
・Webサービスのデモ・プロトタイプシステムの開発および公開
・Webサービスに関し、ほかの団体や組織との協業
・Webサービス事例や資料の公開
・Webサービスに関するセミナー講演
同コンソーシアムは今年6月、ビジネスでのXMLの実用化を推進するため活動を開始した団体。会長はNTTソフトウェア代表取締役 鶴保征城氏がつとめ、日本アイ・ビー・エム、インフォテリア、サン・マイクロシステムズなど、現在約200社の会員を擁する。
■豆蔵、MSと協業しWebサービス関連教育コース
10月11日には、オブジェクト指向技術を専門にソフトウェア開発を行う豆蔵が、マイクロソフト提携してWebサービスの構築コースを開始すると発表した。同社では、Webサービス関連事業を積極的に展開する計画で、マイクロソフトの他にも日本アイ・ビー・エムとも同様の提携を結んでおり、来春にもコース提供を開始するという。
今回、同社がマイクロソフトと提携して提供するのは、.NETフレームワークを用いたWebサービス開発の教育コース。すでに運用実績を持つ豆蔵のオブジェクト指向技術に関するコースを土台とし、「Visual Studio .NET SOAP Toolkit」などマイクロソフトの製品を用いてWebサービスに対応したコースにした。
対象はマイクロソフト開発パートナー企業。豆蔵では、8カ月間で最低でも200名程度のエンジニアを養成したいという。
来春開始予定のIBMと提携してのコースでは、IBMの「WebSphere」に対応したJ2EEベースのWebサービス開発コースを開設する。このほか、Webサービス関連のコンサルティング事業なども展開する予定という。
[関連リンク]
XMLコンソーシアム
豆蔵の発表資料
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