MS、ビジネス環境向けセキュリティ対策プログラム

2001/10/16

 マイクロソフトは10月12日、パートナー各社と連携し、同社製品へのセキュリティ予防・対策情報を提供する新しいプログラム「ストラテジック テクノロジー プロテクションプログラム」(STPP)の説明会を開催した。

東貴彦氏

 同社経営戦略担当取締役 東貴彦氏は、新しいSTPPの説明会において、「マイクロソフトに限ったことではなく、業界をあげた取り組みとして、デジタル社会全体へのセキュリティに対する支援をしていく」と述べ、大手ハードウェアベンダ、セキュリティ対策ソフトベンダ、インターネットサービスプロバイダ、さらにはWindows以外のOSベンダなどとも連携をとり、よりセキュアな環境作りと啓蒙活動を行いたいと語った。

 STPPは、すでに米マイクロソフトが発表したプログラムで、日本でも10月4日にサービスを開始した。同社のOSなどは、世界を揺るがせた「Code Red」や「Nimda」などのウイルスの標的にされた。それもあって同社では、同社製品をウイルスなどからユーザーのシステムを守るため、さまざまなパートナーと協力し、ユーザーに対してセキュリティの予防策・対策などの啓蒙、情報提供などを行うという。

 STPPの具体的な活動としては、ウイルス問題の対する無償サポート窓口の常設、MCS(Microsoft Consulting Service)によるセキュリティアセスメントサービスの提供、セキュリティに関するポータルサイト開設、電子メールによる情報通知サービス、後述する「Microsoft Security Took Kit」の提供、セキュリティメンテナンスツールの提供、製品開発時におけるプロセス強化などがあるという。

 セキュリティ対策に必要なService Packやセキュリティパッチなどをまとめて提供するツール「Microsoft Security Tool Kit」の日本語版は、同社Webサイトからのダウンロードサービスを10月22日から開始するほか、11月上旬にはCD-ROMの配布サービスも開始するという。

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マイクロソフトの発表資料

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