LANはコンシューマ向けのPCにも必要と、IBMが新製品発表

2001/10/25

 日本アイ・ビー・エムは10月24日、個人向けPCの新製品を発表した。また、今回の発表より、これまで個人向けPCのブランドであったノートPC「ThinkPad i Series」およびデスクトップPC「Aptiva」を、「ThinkPad」と「NetVista」に統合、今後は企業向けか個人向けかによって製品ブランドを分けないという。

 ThinkPadの新製品は、モバイルノート「ThinkPad s30」、B5ファイルサイズノートPC「ThinkPad X22」、A4スタンダードノートPC「ThinkPad R30」、薄型A4ノートPC「ThinkPad T23」の4機種22モデル。OSは基本的にWindows XP Home EditionもしくはProfessionalだが、モデルのよってWindows 98 Seconde EditionかWindows 2000を選択可能だ。

 NetVistaの新製品は、省スペース型の「NetVist A21」とマイクロタワー型の「NetVista A22p」の2機種11モデル。すべてのモデルにWindows XP Home Editionを搭載している。

 発表会の席上、同社取締役の橋本孝之パーソナル・システム事業部長は、「これまでApitivaには約50本ものソフトウェアを同梱し、法人向けと差別化を図ってきたが、現在の同梱ソフトウェアは7本から8本となっている。また、ブロードバンドの普及により、LAN環境はコンシューマ向けでも必要となり、基本的なハードウェアの違いがなくなった」ため、ブランドの統一を図ったことを説明した。

 さらにIBMでは、日本のコンシューマ市場を

  • エンジョイ(ビデオなどを使って積極的に楽しむユーザー)
  • プロシューマー(仕事の延長としての利用)
  • SOHO/小規模企業ユーザー

の3つのセグメントに分かれているとし、同社は「プロシューマー」と「SOHO」のセグメントにフォーカスしていくと説明した。

 さらに橋本氏は、「ThinkPadでは、PHS/携帯電話を利用した“ナローバンド”、1Mbpsで転送距離10mで主にPC以下の製品と接続する“Bluetooth”、そしてIEEE 802.11b準拠の“無線LAN”の3つのワイヤレスアクセス環境をサポート。特に802.11bを強く推していきたい」と述べ、現在ホテルなどを中心に増えつつあるホット・スポットの設置を推進することを表明した。

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日本IBMの発表資料

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